男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は12日、シングルス準決勝が行われ、第7シードのJ・シナー(イタリア)が第12シードのT・ポール(アメリカ)を6-4, 6-4のストレートで破り、「ATP…

男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は12日、シングルス準決勝が行われ、第7シードのJ・シナー(イタリア)が第12シードのT・ポール(アメリカ)を6-4, 6-4のストレートで破り、「ATPマスターズ1000」大会では今年4月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)以来3度目の決勝進出を果たすと共に初優勝に王手をかけた。この試合の第2セット、46本のラリーを展開。最後はポールのボールがアウトとなるもハイレベルなプレーに観客は声援を送った。
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21歳で世界ランク8位のシナーが同大会に出場するのは3年連続3度目。昨年のベスト16が同大会の最高成績となっていた。
今大会、初戦となった2回戦で世界ランク38位のM・ベレッティーニ(イタリア)を下すと3回戦では同40位のA・マレー(イギリス)が試合前に棄権したことで8強入り。そして、準々決勝では今年3月に約7ヵ月ぶりにツアー復帰を果たした元世界ランク6位のG・モンフィス(フランス)を下し4強に駒を進めた。
一方、世界ランク14位のポールは今大会、1回戦で世界ランク98位のD・シュワルツマン(アルゼンチン)、2回戦で同22位のF・セルンドロ(アルゼンチン)、3回戦で同70位のM・ギロン(アメリカ)を下し8強入り。準々決勝では第1シードのC・アルカラス(スペイン)を退け、4強入りした。
準決勝の第1セット、第1ゲームでブレークを許したシナーだったが、直後の第2ゲームでブレークバックに成功。その後、1度ずつブレークを奪い合うと終盤となった第10ゲームでシナーが3度目のブレークを奪い先行する。
続く第2セット、シナーは第4ゲームでブレークに成功しゲームカウント4-2とリード。直後の第7ゲーム、46本に及ぶハイレベルなラリーを制したシナーが3度のブレークポイントを凌ぎサービスキープ。その後、第9ゲームでブレークバックを許したものの、直後の第10ゲームで3本目のマッチポイントとなるブレークチャンスをものにし、1時間56分で勝利した。
勝利したシナーは決勝で世界ランク18位のA・デ ミノー(オーストラリア)と対戦する。デ ミノーは準決勝で同37位のA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-1, 6-3のストレートで下しての勝ち上がり。
シナーとデ ミノーは過去に4度対戦しシナーの4連勝。直近では昨年のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)2回戦で対戦しており、シナーが6-4, 6-1のストレート勝ちを収めている。
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