車いすテニスで4大大会のうち全仏オープンなど2大会で連続優勝した小田凱人(ときと)選手(17)が7日、所属先の東海理化(愛知県大口町)で優勝報告をした。4大大会で初優勝となった全仏以降、同社を訪れたのは初めて。社員約100人が拍手で出迎え…

 車いすテニスで4大大会のうち全仏オープンなど2大会で連続優勝した小田凱人(ときと)選手(17)が7日、所属先の東海理化(愛知県大口町)で優勝報告をした。4大大会で初優勝となった全仏以降、同社を訪れたのは初めて。社員約100人が拍手で出迎え、喜びを分かち合った。

 愛知県一宮市出身の小田選手は6月に全仏で4大大会の最年少優勝に輝くと、7月はウィンブルドン選手権でも頂点に。1月の全豪オープンは準優勝で、「負けたあと気持ちを切り替えた。全仏優勝の喜びは大きく、1回優勝すると、もう1回と優勝への思いが前よりも強くなり、勝ちたい気持ちが増えた」と話した。

 戦う意識の変化もあったという。「相手を意識せずに自分のやることをやる。自分のプレーを出していくと考え方を変えてから、勝てるようになった」

 9月に控える全米オープンについては、「もう一つ取りたい。気持ちを緩めず、しっかりと準備をしていきたい」と意気込んだ。(上山浩也)