東京五輪で正式種目になり、日本勢のメダルラッシュに沸いたスケートボードや、自転車競技のBMX――。若い人たちを中心に人気の「アーバンスポーツ」の宮崎県独自リーグが発足した。開幕戦は今月下旬。アマチュア選手による県内リーグは全国でも珍しいと…

 東京五輪で正式種目になり、日本勢のメダルラッシュに沸いたスケートボードや、自転車競技のBMX――。若い人たちを中心に人気の「アーバンスポーツ」の宮崎県独自リーグが発足した。開幕戦は今月下旬。アマチュア選手による県内リーグは全国でも珍しいという。

 アーバンスポーツは、街中で技を競ったり楽しんだりするストリート発祥のスポーツ。県内ではイオン九州や県観光協会、地元議員らが今年4月に実行委員会を結成し、「みやざきアーバンスポーツリーグ」の準備を進めてきた。

 大会は、スケートボードとBMXの2競技で実施する。幼児~小学6年の「キッズビギナー」、小学1年~中学3年の「キッズエキスパート」、年齢制限なしの「オープン」の3クラスに分かれて8~12月に4回競技を行い、順位をポイント化して年間チャンピオンを決める。今月26、27日の開幕戦はイオンモール宮崎(宮崎市)の特設ステージで開く。

 実行委によると、アーバンスポーツの競技人口は東京五輪後に増加傾向で、スケートボードを楽しむ若者は県内にも1千人ほどいる。ただ、競技施設の少なさが課題で、街中で楽しむ子どもたちと住民とのあつれきも少なくないという。

 実行委会長の長友慎治衆院議員は「子どもたちは迷惑行為をしたいわけではない。大人が場所を用意し、アーバンスポーツの普及によって環境の整備、子どもたちの健全育成につなげられる。日本を代表する選手が育つことを期待し、いずれはオリンピアンを出したい」と話した。(平塚学)