今週は新潟競馬場でGIII・アイビスサマーダッシュ(芝1000m)が行われる。新潟名物の直線競馬で施行される一戦。連日続く酷暑への対応力もカギとなりそうだ。

ここでは、過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてスティクスを取り上げる。

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■前走韋駄天S組の脚質にヒント

オープンクラスでは苦戦続きも、前走韋駄天Sで1番人気に支持されたようにファンが認めるポテンシャルを秘める馬。それでも重賞のメンバー相手では人気落ち濃厚だが、今回の条件が絶好であることを示すデータをご紹介したい。

・前走韋駄天Sで逃げた馬【2.3.0.1】

馬券内率に換算すると83%。同じ新潟1000mの韋駄天Sとアイビスサマーダッシュが意外なところでリンクしているのだ。

開催が進んだ時季に施行される春の韋駄天Sは差し決着が目立つレース。その状況下で先手を奪った馬は、開幕週の当レースでプラスの反動を得られるのだろう。スピード自慢が集う条件でも先頭で運べるダッシュ力が魅力の馬。一変の可能性は十分だ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。