イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3〜16日)。 世界1位のアンディ・マレー(イギリス)は、試合後の記者会見で重要な間違いを指摘するため、記者の質問を遮った。 マレーはオールイングランド・クラブ(ウィンブルドン)の…

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(7月3〜16日)。

 世界1位のアンディ・マレー(イギリス)は、試合後の記者会見で重要な間違いを指摘するため、記者の質問を遮った。

 マレーはオールイングランド・クラブ(ウィンブルドン)の準々決勝でサム・クエリー(アメリカ)に6-3 4-6 7-6(4) 1-6 1-6で敗れたばかりのところだった。

 クエリーを、"2009年以来、グランドスラム大会の準決勝に進んだ初のアメリカ人プレーヤー"としつつ質問が始まったところ、マレーは「(初の)男子プレーヤー」と指摘した。

 クエリーは実際、8年前にアンディ・ロディック(アメリカ)がウィンブルドンで準優勝して以来の、アメリカ人男子準決勝進出者だった。

 アメリカ人女子に目を向ければ、2009年以降、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)だけでも10回以上、グランドスラム大会で優勝している。それから、例えば昨年と今年のウィンブルドン準決勝進出者で、1月の全豪オープンの準優勝者である、セレナの姉ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)もいる。

 そしてそれはウイリアムズ姉妹だけの話だ。ココ・バンダウェイ(アメリカ)、マディソン・キーズ(アメリカ)、スローン・スティーブンス(アメリカ)もグランドスラム大会の準決勝に進んでいる。

 アンディの母でありテニスコーチであるジュディ・マレーはツイッターを通し、『それでこそ、我が息子』と絵文字のハート付きでコメントしている。

 マレーには、女子テニスを支援してきた歴史もある。2014年に彼は、2度グランドスラム大会を制したアメリ―・モレスモー(フランス)をコーチに向かえ、女性コーチを雇った初のトップ男子選手となった。

 ときどき、マレーは女性コーチを雇う意義を擁護してきた。

「僕がフェミニストになったかって?」とマレーは自分のウェブサイトに書いた。「もしフェミニストであるってことが、女性が男性と同等に扱われるようになるため戦うということなら、ああ、たぶんそうなんだろうね」。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「ウィンブルドン」準々決勝、サム・クエリー(アメリカ/手前)が世界1位のアンディ・マレー(イギリス/奥)を倒した。(撮影◎小山真司/テニスマガジン)