木村和久の「新・お気楽ゴルフ」連載◆第27回 最近のゴルフ場の予約サイトや紹介ページは、かなり充実しています。ドローンで撮ったコースの動画紹介や、美味しそうな食事がズラリと並んだ画像などがアップされ、ものすごく行きたい感があふれてきます。 …
木村和久の「新・お気楽ゴルフ」
連載◆第27回
最近のゴルフ場の予約サイトや紹介ページは、かなり充実しています。ドローンで撮ったコースの動画紹介や、美味しそうな食事がズラリと並んだ画像などがアップされ、ものすごく行きたい感があふれてきます。
でも、実際はどうか。期待値が高まっているゆえ、ガッカリすることもしばしば......。今回はそんな過去の体験をもとにして、実際に行ってみて愕然とした、びっくりしたコースなどを、あれやこれやと紹介したいと思います。
(1)工事中のコース
これは、たまにありますね。大雨による地崩れ、土砂崩れが多いです。
昔、あるコースが同様の理由で工事中でした。おかげで、370ヤードぐらいのミドルホールが270ヤードくらいになっていて、おまけにティーショットは距離が短いので、アイアン縛りになっていました。
そういうことを事前に告知しているコースもありますが、まったく情報を開示していないこともあります。その結果、ダチョウ倶楽部で言うところの「聞いてないよぉ~」なんてこともあったりします。
ひどいと、ミドルホールがショートホールになっていることもあったりして......。私の場合は気にしませんが、(一般的なパー72のコースで常に)80台を狙っている人は「パー71で89を出しても、80台にならないよぉ~」と、しょげていましたね。
(2)バンカーの砂が硬い
最近、バンカーの砂が少ないコースが増えています。バンカーの砂は外に出れば、雨の時に流れてしまい、元のバンカーには戻りません。だから、砂は減る一方です。
そうした状況にあって、バンカーの砂を常時ふかふかにするには、やはり砂を買うお金が必要になります。それが、結構なお値段がするのです。メンテナンスの予算が少ないコースはどうしようもありません。
砂が少ないのは我慢できますが、カチンコチンになっているのはキツいかな、と。朝に一度、レーキでならしていただくと有難いのですが......いやもう、ならす砂がないのか!?
仕方がないので、最近はサンドウェッジのバウンスの違いを利用し、硬い砂用と柔らかい砂用の2タイプを用意して自衛をしています。
(3)グリーンのクオリティが低い
グリーンのピッチマークが多い。雑草が浸食してまだらになっている。さらには、砂が多くてグリーンがハゲかかっているとか。それはたぶん、何かの病気かもしれませんね。そういうのは、ちょっとしんどいかな。
何ホールかはいいですが、万遍なくグリーンが荒れていると、損をした気分になります。プレーをしていて、そんなに楽しくないですから。
名門と言われているコースは、威張っているとか、コースが古いとか、ナビがないとか言われたりしていますが、どこも必ずグリーンはきちんとメンテナンスがなされています。やはり、コースのメンテナンスの柱はグリーンなんですね。
それに最近は、どのコースもお客さんを目いっぱい詰め込んでいるので、グリーンを休める暇がありません。だから、個人的には2グリーンのコースが好きです。グリーンを交代で使い回しができますから、比較的グリーンの状態がよく、使い勝手がいいんですよね。
(4)予想外のコース内渋滞
これは、口コミサイトなどで事前にコース内の渋滞状況を調べていくので、覚悟のうえです。ちょっとやそっとじゃ、怒りません。それもゴルフだ、と諦めていますから。
問題なのは、あまりのコース内渋滞に逆ギレして、面倒事を起こす人たちです。
以前、夏の伊豆半島のコースでとんでもないコース内渋滞が起こり、ハーフで3時間以上もかかりました。こっちは諦めていたのですが、途中のホールでなんと、うしろの熟年夫婦が「早く打てぇ~」と怒鳴り込んできたのです。
どうやら、前のホールで渋滞ついでに友だちのスイングチェックをしていた我々を見て、そこだけを切り取って「レッスン行為は禁止だぁ~!」と、いちゃもんをつけにきたみたいで。それも、友だちが打つ瞬間ですよ。
それには、その友だちもキレて「おまえのほうが打っている人に声をかけるなんて、マナー違反だろ!」と、一触即発状態に......。
そこで、熟年夫婦にはるか前方を見せて「ず~っと渋滞していますよ」と。それでも、うだうだ言うので「どうぞお先に」と、先に行かせてあげました。以降はこっちがうしろから、熟年夫婦にプレッシャーをかけまくってプレーしましたけど。
最近のゴルフは胆力が必要です。丸一日、時間を費やしてやるものだと理解しておきたいものですね。
(5)うしろの組が近い
最近は少ないのですが、うしろの組のカートがすぐうしろにいたりすると、ショットが打ちづらいです。しかも、ベラベラ喋っているとかなり厄介です。
常識的に考えて、こっちが白ティーから打つなら、最低でもうしろの組のカートはバックティーのところにいるべきです。本来は視界には入ってはいけないのですけどね。
そうやって前に寄せてくる人たちに限って、必ずどこかで打ち込んできたりします。あまりにひどいと、先に行かせる手もありますが、電磁誘導式のカートだと抜くにも抜けない。それもまた、困ったものです。
おおよそ、初心者や女性と一緒にプレーしている時に限って、そういう人たちに出くわす。不思議なものですね。
ゴルフ場へ実際に行ってから、驚かされたり、がっかりしたりすることは多々あります...
(6)美味しくない食事
これは、なかなか難しい問題です。ゴルフ場にはゴルフをしにきているので、食事をしにきているわけではない――個人的にはそう言い聞かせています。
ただ"地雷"は踏みたくないな、と。悪い予感がしたら、周りで食事をしている人たちのテーブルを見て、美味しそうなものを探して、それと同じものを頼むとか、でしょうか。
あとは、トンカツやカレーはハズレなしと言われているので、それを頼むのもアリです。が、たまに「安全パイ」と思って頼んだものが"地雷"だった、ということもあります。
でも、そこは我慢。腹が膨れればいいやって感じです。
(7)思ったより料金が高かった
こうしたことは、名門コースでたまにあります。名門コースではふつう、誘った人が気を遣ってくれて、同伴者割引とか、食事はメンバー持ちとか、やってくれるのですが、気が利かない人に当たると、結構な料金を支払うことがあります。
2万円ぐらいのつもりが、2万5000円ぐらいだったとか。逆に、2万円ぐらいの予定が1万5000円ぐらいで済んだケースもあります。初めてのコースでは、想定している予算に幅を持たせて行くに限ります。
また、コンペの場合、プレーフィー以外のパーティー代として5000円ぐらい取られることがあります。一度、パーティー代が1万円ということがあって......。しぶしぶ出しましたけど、1万円とは思えないパーティー料理に唖然としました。
あとで主催者のひとりに聞いたら、大半は賞品代に使ったと言っていましたが、それは好成績じゃないともらえないじゃないですか。誰もそんなこと頼んでないっちゅ~の......納得できませんでした。
というわけで、ゴルフは基本的にラウンドして後悔はしない精神で、ポジティブに捉えるようにしています。痛い目に会ったら、またどこかで書いてやろうと、ネタとして温めておきましょうかね。