谷口彰悟にこんな質問が出た。「移籍先のカタールで成長できたことは?」 苦笑いの谷口は「難しいですね(笑)」と口にして、考え始め「でも、自分自身もそこまでの確信みたいなものはまだ持ててないので」と言葉を続けた。そして「とにかく自分自身もこの…

 谷口彰悟にこんな質問が出た。

「移籍先のカタールで成長できたことは?」

 苦笑いの谷口は「難しいですね(笑)」と口にして、考え始め「でも、自分自身もそこまでの確信みたいなものはまだ持ててないので」と言葉を続けた。そして「とにかく自分自身もこの2試合すごく楽しみですし、代表としてまたプレーする中で、自分がどういうプレーができるのかというのを、客観的に楽しめればなと」と、ワールドカップ以来の代表Aマッチを見据えていた。

 そんな谷口にとってカタールでの日々は「いろんな経験」ができた場であるのと同時に「孤独」でもあったとのことで、だからこそ「いろいろな面で強くなっていると思います」としていた。

 そして、自らのプレーの変化について「あまり比較できるものがなかったので」分からないとも述べており「自分自身もどれくらい成長しているんだろうというのを確かめられる試合の一つになるのかなと思っているので。そのぐらい、アグレッシブに行きたいと思います」と、この2試合を捉えていた。

 そんな谷口が復帰した日本代表チームは、6月12日から高円宮記念JFA夢フィールドにて代表合宿を開始。6月15日のエルサルバドル戦、6月20日のペルー戦に向けてチームを整えていくことになる。

 なお、カタールでの試合の経験を通じ「パワーの使いどころ」について「違う環境にいたことで、より自分らしさってなんだろうとか考えることも増えた」としており「その出し方というところもうまくなっているのかなとは思うので。そういった姿を、2試合でお見せできたらなと思います」と意欲を見せていた。

森保一監督から求められたこと

 ちなみに森保一監督とは「海外に行っての状況だとかをざっくばらんに」話したとのこと。また森保監督からプレー面で「ディフェンスラインの安定というところは求めていきたい」と伝えられたとのことで「そういった中で、自分がもたらすものはあるのかなというのは、話しながら感じた」と述べた。

 そして「そういった意味では求められることをきちんと答えつつ、それ以上のものを見せたいっていう気持ちももちろんあります」と意気込んでいた。

 谷口の「それ以上のもの」となると、精度の高いフィードを武器にした攻撃的な部分が想像できるが、実際にどんなものを見せてくれるだろうか。

(取材・文/江藤高志)

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