今月28日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は19日、公式サイトに男子テニスで世界ランク4位のC・ルード(ノルウェー)のインタビューを掲載。不調だった今季序盤、昨年大会の決勝でR・ナダル(スペイン)と対…

今月28日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は19日、公式サイトに男子テニスで世界ランク4位のC・ルード(ノルウェー)のインタビューを掲載。不調だった今季序盤、昨年大会の決勝でR・ナダル(スペイン)と対戦したこと、そのナダルが今大会を欠場することについて語った。
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今季、4月のミレニアム・エストリル・オープン(ポルトガル/エストリル、レッドクレー、ATP250)で優勝したものの、序盤のツアー大会では初戦敗退、2回戦敗退が続くなど苦しんだ24歳のルードは「全然楽しくなかった」とコメント。
「テニスプレーヤーとして、僕たちは試合に勝つことを目標に生活しているし、それが全てなんだ。もちろん、ランキングや収入に繋がるわけだから、勝たなければポイントも賞金ももらえない。負けた時には“何が間違っているのだろう?他の選手たちはどんどん上達しているのに、どうして今のままなんだろう?”とネガティブな思考から抜け出せなくなってしまう。でも、物事は、良い方向にも悪い方向にも、すぐに変えられると思う。1つの試合がすべての解決策になる」
そして、ルードは昨年の全仏オープンを振り返り「僕のキャリアと人生において、素晴らしい時間だった」と述べている。
その決勝戦、ナダルと対戦したルードは当時について「数字は嘘をつかない。あのコートで13勝0敗という相手と決勝を戦うことになった。彼(ナダル)の足の状態が少し良くないことは知っていたので希望もあると思ったし、信念もあった。一晩で何が起こるかわからないし、今日は調子が悪くなっているかもしれない。あまり良い言い方ではないかもしれないけど、少しでも彼の足を苦しめられるのではと期待していた」と明かした。
しかし、ルードは3-6, 3-6, 0-6のストレート負け。「ここで彼に勝てた人はほとんどいない。ローラン・ギャロスで対戦相手を翻弄するラファを何度も見てきただけに倒すというのは大変なこと。信念と希望があったけど、すぐに終わってしまった」としている。
「でも、試合は楽しめたよ。3-6, 3-6, 0-6だったとはいえ、何個かのゲームでは近づいていたと思う。第2セットでは小さなチャンスがあったかもしれないけど、それをものにすることができなかった。最終的には彼の勝利に値したね。ローラン・ギャロスでの決勝進出という信じられないような形でクレーシーズンを終えて、家に帰れることがうれしかったよ。僕のキャリアと人生において、素晴らしい時間だった」
18日に行った会見でナダルは全仏オープンの欠場と長期の休養に入ること、そして2024年シーズンで現役引退の意向を示した。ルードはナダルの欠場について「特にこのクレーシーズンで彼はとても活躍しているので、寂しいと言うしかない」と言及している。
なお、ルードは現在行われているBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で準決勝に進出。決勝進出をかけて世界ランク7位のH・ルーネ(デンマーク)と顔を合わせることが決定している。