『世界卓球2023南アフリカ』が5月20日(土)~28日(日)に開催される。
2年に一度の個人戦となる今大会は、男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスの5種目で行われ、大会序盤からメダル決定戦が予定されており、連日のメダルラッシュに期待が高まる。
今年は、東京五輪女子シングルスで銅メダルのエース・伊藤美誠をはじめ、昨年の世界卓球(団体戦)で中国選手から2勝を挙げた張本智和が出場予定。前回混合ダブルスで銀メダルの張本/早田ひなペア、女子ダブルスで銀メダルの伊藤/早田ペアが今回もタッグを組む。
戦いを前に、吉村真晴(TEAM MAHARU) にインタビューを行った。
■吉村真晴 インタビュー
Q.2019年からこの2023年まで振り返ってどうでしたか
選手として、リオ五輪が終わってから死ぬ気で東京五輪を目指していて、その大事な舞台を掴み取れなかったのは非常に残念でした。
ただ、自分がやってきたことが結果につながっていることは自分自身もわかっていたので、悔しさの中には納得もありました。そんな中、一度代表から自分自身が退いて距離を置くことで、また新たな視点で卓球界を見ることができました。
改めて「卓球が好き」という思いであったり、自分が向かうべき夢や目標が明確になって、それが今の自分の成長にも繋がっていると思います。
Q.今の吉村真晴選手はどうですか
やっぱり本当に卓球が好きです。
その思いは誰かと比較しても競えないもので、好きのベクトルは人それぞれあるものだと思います。自分はもっともっと卓球を好きになって、世界一卓球が好きという思いで、世界を取りに行きたいです。
その思いがあれば、自分はまだまだ成長できると思っていますし、30歳過ぎても40歳過ぎても卓球をやり続けられる自信があるので、今はその思いを一番大切にしています。
Q.色々と経験して、世界卓球への思いは
今までは、ダブルスや混合ダブルスが中心になっていたので、やはりペアのパートナーである石川佳純選手や丹羽孝希選手と一緒に頑張ろうという気持ちでやってきて、それが結果に繋がっていったりしました。
今回初めてシングルスに出場できるので、準備も変わってきます。最高のパフォーマンスを世界の舞台で披露したいです。
30歳になりますけど、ようやく実って、世界の舞台でシングルスで戦うのは楽しみです。40歳まで成長し続けられる。それくらい強い思いをもってやっていきたいです。
Q.改めて世界卓球とは、どんな舞台ですか
世界各国から強豪が集まって、みんなが死ぬ気でメダルを取りに来る。金メダルを取りに来る。そういった素晴らしい舞台だと思っています。
これまで培ってきたメンタル・技術、そういったものを全てぶつけて、世界を驚かせられるかが大切だと思っています。それにふさわしい選手として舞台に立ちたいです。
Q.日本のファンの皆さんへメッセージ
目標は、メダルというところを第1にしています。初出場なので、目の前の一戦一戦をしっかりと全力で戦っていく、楽しんでいく。
その先に必然的にメダルが見えてくると思うので、気を緩めずにしっかりと戦いたいと思います。
そして"本気の吉村真晴"をぜひみんなには見てもらいたいです。