男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は12日にシングルス2回戦が行われ、昨年王者で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク61位のT・マルティン・エチェベリー(アルゼンチン)を7-6…

男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は12日にシングルス2回戦が行われ、昨年王者で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が世界ランク61位のT・マルティン・エチェベリー(アルゼンチン)を7-6 (7-5), 6-2のストレートで破り、初戦突破を果たすとともに3回戦に進出した。この試合後、ジョコビッチは母国セルビアの小学校で起きた銃乱射事件について涙をこらえながらメッセージを送った。
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35歳のジョコビッチは今季クレーコートの大会に2度出場。しかし、4月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)では3回戦でL・ムセッティ(イタリア)に逆転負け。翌週のスルプスカ・オープン(ボスニア・ヘルツェゴビナ/バニャ・ルカ、クレー、ATP250)では準々決勝で同胞のD・ラヨビッチ(セルビア)に屈した。
BNLイタリア国際では6度の優勝を誇るジョコビッチ。今大会には連覇をかけ臨んでいる。
第1セット、ジョコビッチは第1ゲームで先にブレークを許すも第6ゲームでブレークバックに成功。第10ゲームでは2度のセットポイントとなるブレークポイントを掴むも活かせずタイブレークにもつれ込む。開始から3ポイント連取を許したジョコビッチだったが、3度のミニブレークを奪い先行する。
続く第2セットではファーストサービスが入ったときに81パーセントの確率でポイントを獲得。ジョコビッチは第1ゲームでブレークに成功すると第7ゲームで2度目のブレーク。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームをラブゲームで制し、1時間51分で3回戦に駒を進めた。
この試合後、ジョコビッチは母国セルビアの小学校で8人の生徒と1人の警備員が犠牲になった銃乱射事件についてメッセージを送った。
試合後に勝者はカメラにサインやメッセージを書くのが恒例となっているが、ジョコビッチは今回カメラに被害にあったリブニカル小学校への祈りをつづった。
また、試合後に行われたオンコートインタビューでは「(被害者の)両親に心から哀悼の意を表したい。父親として、皆さんの気持ちが痛いほどわかる。彼らが全てを乗り越えられることを願っている」と言葉を詰まらせ涙をこらえながら語った。
勝利したジョコビッチは3回戦で第26シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは2回戦で世界ランク84位のS・ワウリンカ(スイス)をストレートで下しての勝ち上がり。

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