テニスの不正を監視することを目的とした機関、ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は4月28日、男子テニスで元世界ランク93位のA・マーティン(スロバキア)に対し、ドーピング違反により14ヵ月間の出場禁止処分を与えたと発表…

テニスの不正を監視することを目的とした機関、ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は4月28日、男子テニスで元世界ランク93位のA・マーティン(スロバキア)に対し、ドーピング違反により14ヵ月間の出場禁止処分を与えたと発表した。
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2020年2月にキャリアハイとなる93位を記録した33歳のマーティン。今回違反が確認されたのは2022年6月のブラティスラバ・オープン(スロバキア/ブラティスラバ、クレー、ATPチャレンジャー)。同大会でマーティンは1回戦で敗れたものの、ドーピング検査で違反とされているSARM S-22が検出された。
同年7月に事情聴取が行われ、その時点から暫定的にマーティンの出場資格などははく奪状態に。ATPの公式サイトによると、マーティンの最後の公式戦出場は2022年7月18日開幕のトリエステ・オープン(イタリア/トリエステ、クレー、ATPチャレンジャー)となっている。
ITIAの取り調べに対しマーティンはブラティスラバ・オープン出場の前にフロアボールと呼ばれる球技大会に出場。そこで、見た目が同じ水筒からチームメイトのものを取り違えて飲んでしまったと主張した。そして、マーティンのチームメイトは自身の水筒にSARM S-22を入れたことを認めており、ITIAはマーティンの主張を確認。重大な過失はないと判断した。
今回の審理の結果、マーティンが故意に禁止薬物を摂取したとは言い切れないものの、摂取をし大会に出場したことは大きな事案だとし、14ヵ月のプレー機会失効を決定。2023年4月5日から2024年6月5日まで公式戦に出場することができなくなった。

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