オリックスに勝利し、タッチを交わす捕手細川(左)と松井裕=弘前【写真提供:共同通信社】29年ぶりのプロ野球公式戦となった青森での試合は、東北楽天が3対2で逃げ切り、貯金を22とした。 東北楽天は1回裏に2番・ペゲーロが、オリックス先発の金子…

オリックスに勝利し、タッチを交わす捕手細川(左)と松井裕=弘前【写真提供:共同通信社】


29年ぶりのプロ野球公式戦となった青森での試合は、東北楽天が3対2で逃げ切り、貯金を22とした。

 東北楽天は1回裏に2番・ペゲーロが、オリックス先発の金子から17号ソロを放って1点を先制。先発の辛島は毎回のように得点圏の走者を背負う苦しい展開となったが、「とにかく細川選手のミットをめがけて投げようと思った」と振り返るように、地元青森出身のベテラン捕手を信用して粘り強く投げた。

 打線の援護は失点した直後の3回裏。四球の三好を1塁に置いて、今度は1番・島内が逆方向への8号2ラン。その後、先発の辛島は味方の好守にも支えられ、結果的に6回90球を投げて7安打されながらも小谷野の適時2塁打による1失点のみ。試合後のインタビューでも「良い部分は特になかった」とコメントしたが、先発投手としてしっかりと試合を作った。

 中盤以降は両軍とも先発、救援の投手陣が好投を見せ、8回表にオリックスのロメロがハーマンからソロ本塁打を放ったが、最後は守護神・松井裕が3人で締め、22セーブ目。東北楽天は1分けを挟んで3連勝で今季最多の貯金22。敗れたオリックスは連勝が2で止まり、自力優勝の可能性が消滅した。