米国女子ゴルフツアー第8戦・JMイーグルLA選手権は27日(日本時間27日)、米カリフォルニア州ロサンゼルスのウィルシャーカントリークラブ(6258ヤード、パー71)で開幕する。 本選手権は今季新設された大会で、会場となるウィルシャーCCは…

米国女子ゴルフツアー第8戦・JMイーグルLA選手権は27日(日本時間27日)、米カリフォルニア州ロサンゼルスのウィルシャーカントリークラブ(6258ヤード、パー71)で開幕する。

本選手権は今季新設された大会で、会場となるウィルシャーCCは米国内でも歴史のある名門コース。昨年には「DIOインプラントLAオープン」の会場に採用されるなど、数々の大会がこのコースで行われている。

日本勢は、畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、渋野日向子、勝みなみ、西村優菜が出場予定。ここでは前週のシェブロン選手権で日本勢最上位となる28位タイでフィニッシュした渋野日向子に焦点を当て、次戦での活躍の可能性を探る。

◆ルーキー神谷そら、ツアー8戦目で歓喜の初優勝 フジサンケイレディスクラシック最終日

■渋野にとって天敵「ポアナ芝」

会場となるウィルシャーCCは、距離は短いが小さなグリーンとその周囲を囲う大きなバンカーが特徴的なコース。そのため、攻略には高いショット力とアプローチの精度が要求される。さらにグリーンには芝目の強い「ポアナ芝」が採用されており、パッティング時の不規則な転がりが、さらに難易度を上げている。

渋野が2022年にウィルシャーCCで行われた「DIOインプラントLAオープン」に出場した際は、ポアナ芝がまじるグリーンに苦戦。4日間で一度も30パットを切ることができず、トータル6オーバー、63位タイと不本意な結果に終わった。

昨年の渋野は、グリーンにポアナ芝が使用されているコースでプレーした際、10月に行われた「LPGAメディヒール選手権」を除くと、予選落ちもしくはかろうじて予選を通過。戦績を見ても渋野とポアナ芝との相性の悪さが見て取れる。

■天敵を攻略できるか

ポアナ芝に苦手意識はあるものの、今年は天敵攻略の糸口が見えてきたように思われる。3月にパロス・ベルデスGC(カリフォルニア州)で行われた「DIOインプラントLAオープン」では、苦手なポアナ芝のまじるグリーンで好成績を収めることに成功。

第1ラウンドこそ2オーバー、63位タイと出遅れたが、その後は渋野らしい爆発力も見せ、トータル6アンダー、17位でホールアウト。パットも30以上打ったのは初日のみと、苦手なグリーンに惑わされないパッティングを見せた。

ルーキーイヤーにウィルシャーCCへ挑戦した際は、一度もアンダーパーを出すことができず苦い思いをした。しかし前週のシェブロン選手権では難しいコンディションのなか粘り強さを見せ、日本人最高の28位タイ。3月の「DIOインプラントLAオープン」では苦手なポアナ芝への対応力も披露した。

メジャー初戦を戦い抜き、レベルをひとつ上げたのは間違いない。次戦の「JMイーグルLA選手権」で今季初の優勝とファン待望の「シブコスマイル」を見せることができるか、注目だ。

◆LPGAツアー初挑戦の西村優菜 「データ分析を今後の強みにしていきたい」とシード獲得を誓う

◆距離が伸び続けるフジサンケイレディスクラシック、優勝は今年もショットメーカーか…

◆石川遼のパーオン率73.611%、データが示すスイング改造結実の兆し

文●SPREAD編集部