男子ゴルフの国内第3戦、「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(茨城県・PGM石岡ゴルフクラブ、7039、パー70)が20日、開幕する。 本大会は日本ゴルフツアー機構とDPワールドツアーが共同主催する2022年に新…

男子ゴルフの国内第3戦、「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(茨城県・PGM石岡ゴルフクラブ、7039、パー70)が20日、開幕する。

本大会は日本ゴルフツアー機構とDPワールドツアーが共同主催する2022年に新設されたトーナメントで、今年は欧州から94選手、国内から50選手が参加して行われる。

主な出場選手には、先週の関西オープンでプロ初優勝を遂げた蝉川泰果、昨年同コースで行われた2大会で優勝と2位の実績を持つ星野陸也、昨年の賞金王である比嘉一貴、今季好調の石川遼ら国内主力メンバーが参戦。

欧州ツアーからはメジャー4勝のレジェンド、アーニー・エルス(南アフリカ)をはじめ、1999年と2003年のダンロップフェニックストーナメントで優勝しているトーマス・ビヨン(デンマーク)や欧州ツアー4勝のラファ・カブレラベロ(スペイン)といった選手が出場する予定だ。

ここでは昨年の傾向とPGM石岡GCの特徴を分析し、本大会の注目選手を紹介する。

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■伸ばし合いを制するのはマネジメント力

PGM石岡GCの特徴は、アップダウンは少ないが、巧みに配置された池やバンカーが落とし所を悩ませる戦略性の高いコース。ティーショットのミスは時に大叩きに繋がることもあり、2006年に行われたアコムインターナショナルでは立山光広が初日の8番ホール(225ヤード、パー3)でホールアウトするのに19打を要するという、日本男子ゴルフ史上ワースト打数を記録している。

一つのミスが致命傷になりかねない茨城県の名門コースだが、ここ最近はスコアの伸ばし合いとなることが多い。

昨季同コースで行われたISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!(7071ヤード、パー71)とHEIWA・PGM CHAMPIONSHIP(7039ヤード、パー70)の2大会を分析すると、どちらも優勝スコアは20アンダー以上。パ-4、パー5でのチャンスホールが多く、ここでスコアを伸ばせないと優勝戦線からは遠ざかってしまう。

一方でパー3の難易度は高く、過去2大会とも4つあるパー3はすべてハーフで上位5番目以内の難しさとなっている。特に昨年の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」では4番ホール(196ヤード、パー3)の平均ストロークが3.142(+0.142)を記録。4日間を通して最難関ホールとなっていた。

チャンスホールでスコアを縮めることはもちろんだが、高難易度のパー3でバーディを奪うことがポイントとなりそうだ。

これらの傾向から今大会は堀川未来夢が最有力か。

堀川の武器は自身のyoutubeでも披露している緻密なコースマネジメント力。昨季ツアー4勝目を飾ったマイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントでは確実性を優先しドライバーを握ったのは2回だけ。得意の小技でバーディを積み重ね、最終日に逆転優勝を飾っている。さらに堀川はパー3を得意としている傾向もあり、昨季のバーディ率(パー3)を見ると、0.156(14位)、累計スコア(パー3)では8アンダー(4位タイ)を記録。今季に至ってはバーディ率(パー3)0.313(1位)となっている。

昨年の堀川は、同大会で4日目にスコアを崩し32位タイ。悔やまれるゴルフをしており今大会はリベンジの可能性も高い。プロの中でも屈指のコースマネジメント力で今季初優勝と自身のyoutubeでファンに嬉しい報告をしたいところだ。

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文●SPREAD編集部