雪平莉左のゴルフSOS 連載一覧>>第14回:グリーンの読み方ゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。今回はパッティングのなかで大事な、グリーンの読み方を紹介します。上りか下りか、スライス…

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第14回:グリーンの読み方

ゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。今回はパッティングのなかで大事な、グリーンの読み方を紹介します。上りか下りか、スライスラインかフックラインかを読む方法、そしてその読みに従ったボールの打ち方を学べます。

【動画】↓↓↓

【上りか下りかを先に読む】

関浩太郎(以下関コーチ) 今回は、グリーンの読み方です。

雪平莉左(以下雪平) グリーンの読み方?

関コーチ はい。グリーンって平らじゃないですよね。傾斜がありますので、真っすぐ打ったのにボールがそれて曲がって、カップに入らないというのがあります。

雪平 はい。

関コーチ そこで、こういう時にカコン! とカップに入れる方法。グリーンの読み方のコツをお教えしたいと思います。これはやっぱりスコアが大きく変わってきますので、しっかりやっていきましょう。

雪平 はい。よろしくお願いします。



グリーンの読み方を学んだ雪平莉左さん

関コーチ ではまず、このパット(5、6mの距離)を打ってみましょう。

雪平 はい。(打ちます。カップの左に外れ、3mほどオーバーしてしまいました)

 うーん......。

関コーチ 結構、右に右に曲がっていくラインでしたね。これ真っすぐ打っていたらもっと右に曲がっちゃって、結局3回(3パット)かかっちゃうということもあります。

雪平 はい。

関コーチ 2つ読まなければいけません。上りか下りかと、スライスかフックか。順番としては、必ず上りか下りかを読んでから、スライスかフックかを読む。この順番がすごく大事です。

雪平 なるほど。

関コーチ 上りか下りかを読むためには、ボールとカップを結んだ線を二等辺三角形の底辺だとして、その三角形の頂点の部分に移動します。

(ボールとカップを結んだ線の横の、なおかつ線から離れた位置へ移動します)ここへ来ていただいて、必ずしゃがんで見ます。ボールとカップでどっちが高いか。どうですか?

雪平 う~ん。ボールのほうがちょっと高く見えますね。

関コーチ そうですよね。ということは、これは下りのラインになります。

雪平 下り。はい。

関コーチ 平らなところよりも弱く打たないと、先程のように行きすぎちゃうんですね。

雪平 確かにさっきは普通に(平らなつもりで)打ってました。

【しゃがんでラインを読む】

関コーチ これを考慮に入れて、今度はボールとカップを結んだ線の後方に来ていただいて、ここもしゃがんで見ます。

 ボールはこの辺り(ボールとカップを結んだ線)を転がすんですけど、線の近くの高低差はそんなにないので、ボールを転がすラインから2、3m離れた左右の地点、この高低差を見ます。そうするとどうですか。

雪平 左がすごい上がってるように見えます。

関コーチ そうですよね。ということは、右に曲がるスライスラインということになります。それで下りというのも考慮に入れなくちゃいけませんから、思ったよりたくさん曲がると考えてラインを読みます。

雪平 なるほど。

関コーチ では、打ってみましょうか。

雪平 はい。曲がることを考慮して。下り。

関コーチ 下りですから弱めに打ちます。

雪平 (打ちました。カップの手前から右に曲がり、50cmくらいのところに外れてしまいました)

 あっ......。もうちょっと左でしたね。距離感は結構......。

関コーチ いい感じですよね。こんな感じでこれはミドルパットになりますので、1回で入るよりは、「次は入るよね」というところに寄ったかどうかが大事になってきます。これはもう100点満点ですね。

雪平 おおっ!

関コーチ こんな感じで、大きく曲がるところも3パットしないように。もうちょっと近いところはちゃんと入れられるように、頑張って読んでいきましょう。

雪平 はい。

関コーチ それでは、先程の手順を踏んでいただいて、実際に打ってみましょうか。

雪平 はい。じゃあ、まずこっちの二等辺三角形の頂点に立って、しゃがんで......。こっち(ボール側)が上に上がってます。次はボールの後ろから。しゃがんで......。スライスですね。

関コーチ こっち(左側)が高いですね。

雪平 じゃあ、実際に打ちます。(打ちました。カップの手前から右側へ外れて、カップから大きく離れてしまいました)

 ちょっと右のほうに行ってしまいました。

【アマラインとプロライン】

関コーチ そうですね。やっぱりスライスとわかってはいるんですけど、そうなるとどうしてもちょうどよく入るラインに打ちたくなるんですよね。そうすると、かなりの確率で右か左かどちらかに外すことになるんです。

 スライスラインの場合右に曲がっていくので、カップの下(手前)から外れると、結構遠くまで行ってしまいます。

雪平 そうですね。結構遠くのほうに行っちゃいました。

関コーチ これをアマラインと言います。アマチュアの人はよくこっちから外すよという意味ですね。では、プロはどうかというと、カップの上(奥側)ですね。もちろん入ったに越したことはないですが、外すとすれば上からと。

 カップの下から外すと距離が残ってしまいます。外すとしても上からであれば、カップの近くに止まってくれる確率が上がります。これをプロラインと言います。

雪平 なるほど。

関コーチ なので、これはスライスラインですから、カップの左から外していただくように心がけると、3パットの確率をぐっと減らせます。これもちょっとやってみましょうか。

雪平 はい。(打ちます。カップの上を通って、奥50cmくらいで止まりました)

 お~。さっきより全然近づきましたね。

関コーチ そうですね。もう1回やってみましょうか。

雪平 はい。(もう1球打ちます。カップの手前で曲がりましたが、30cmくらいのところまで寄りました)

関コーチ でも、いいですよ。こんな感じで、プロラインを狙ったらやっぱり近くに行きます。実際にプロラインを通らなくても、近くに止まる確率が高くなります。

雪平 確かに。

関コーチ これがグリーンの読み方のテクニックですね。

雪平 これは普段全然やっていなかったポイントでした。上りと下りをしっかり把握してから。また、プロラインを意識しつつパッティングするのが大事なんですね。

関コーチ やはり打ち方が完璧でも、読み方ができてないと、結局スコアが荒れてしまいますからね。

雪平莉左 
ゆきひら・りさ/1994年6月17日生まれ。愛知県出身。趣味:競馬、ゴルフ、映画鑑賞。特技:ダイビング、乗馬、いちごの大食い。
1st写真集『とろける。』が好評発売中。
Twitter:@risa_yukihira
Instagram:risa_yukihira

関浩太郎 
せき・こうたろう/1974年生まれ。カリフォルニアで最新スウィング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びミニツアーを転戦。帰国後はクラブ職人に弟子入りしフィッティング理論、クラフト技術を習得。これまでのレッスン生は10.000人以上、リシャフト本数10.000本以上、クラブ&シャフト試打年間400本以上。SEKI GOLF CLUB目黒主宰。年間のベストスコアの達成者数は15年連続で100人以上。