雪平莉左のゴルフSOS 連載一覧>>第12回:ロングパットを2打で収めるコツゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。今回はロングパットでの考え方と打ち方を学びます。長い距離からでも2パット…

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第12回:ロングパットを2打で収めるコツ

ゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。今回はロングパットでの考え方と打ち方を学びます。長い距離からでも2パットで収めていくには、パターを動かすテンポと振り幅が大切になるそうです。

【動画】↓↓↓

【3打かかってしまいそうなところからがロングパット】

関浩太郎(以下関コーチ) 今回は、ロングパットをやってみたいと思います。ロングパットはどうですか?

雪平莉左(以下雪平) 実はやっぱりロングパットも直感で打ってしまっているところがあるので、プロにどう打ったらいいのか教えていただきたいと思います。

関コーチ ロングパットも、これを知らないとうまくいかないっていうのはちゃんとありますので、しっかり教えていきたいと思います。

雪平 知りたいです。よろしくお願いします。



ロングパットのコツを伝授された雪平莉左さん。打球がしっかりピンに寄って納得の様子

関コーチ 前回、ミドルパットは練習しなくていいとお伝えしましたけど、何mぐらいからがミドルパットとロングパットの境だと思いますか?

雪平 うーん。それも私はよくわかっていないんですけど。

関コーチ これ実は、人それぞれでいいんですね。

雪平 おお! そうなんですね。

関コーチ はい。では一旦この距離(4mくらい)を打ってみていただいていいですか。

雪平 はい。(打ちます)あっ! 強い...。(ピン側に寄りました)

関コーチ でも、ちょうどいいですね。これはもう次入りますよね。つまり雪平さんにこの距離は、もう2回(2打)でいく実力が備わっているということになります。

雪平 はい。

関コーチ なので、これは練習してもしなくても2回の距離になりますので、ここはミドルパットです。

 ではちょっと離れて、この辺(6mくらい)からもう1回打ってみていただけますか。

雪平 はい。結構遠く感じますね。

関コーチ さっきより2、3歩離れただけですが、やはり急に景色が変わりますよね。

雪平 (打ちます。ピンを大きくオーバーします)。あ~。ちょっと強すぎました。

関コーチ ここからは3打かかっちゃいそうな、パッティングでしたね。ということは、雪平さんのミドルパットはここまで(1打目の4mくらいの距離)。ここから長い距離は練習しないと、まだ2回でいける実力ではないということになりますので、ここから(6mくらい)がロングパットになります。

雪平 なるほど。

関コーチ ちなみに僕はですね、10m以内だったらだいたい2回でいけるかなと思うのですが、11mぐらいになると3回かかっちゃうかもしれないって思い出すんですね。なので、僕は11mからをたくさん練習すると、スコアが上がる人です。

 考え方としては、一応こういう感じになります。

雪平 はい。

【同じテンポ、左右同じ振り幅で打つ】

関コーチ では打ち方のほうも詳細にやっていって、確率を上げていきたいと思います。まず構えていただいて。

雪平 顔を地面と平行にして、クラブは両手でお水をすくうような形で持つんでしたね。

関コーチ はい、そうです。いい構え方ですね。

 ショートパットは方向性がかなり重要になるので、前回は肩の回転や、手首の固定とかをやりましたが、ロングパットは、強弱です。

雪平 強弱!?

関コーチ 距離感が、方向性よりも大事になってきます。なので、パターがボールに当たった時の強弱をいかに安定させるかです。ということで、メトロノームを使います。

雪平 なにかあの、音楽の授業とかで聞いたことがあるんですけど。

関コーチ そうです。「カチ・カチ・カチ」と一定のリズムを刻むやつです。今は便利でスマートフォンのアプリでもたくさんあります。

雪平 へえ。そうなんですね。

関コーチ (メトロノームを「カチ・カチ・カチ」と鳴らします)

 こんな感じです。これ、1分間に85拍なんですが、このテンポが肝です。まずはこのテンポどおりに素振りしていただけますか。

雪平 えっ、このテンポで!? 結構速くないですか!? (メトロノームのテンポに合わせて素振りをします)

関コーチ はい。バック・フォロー・バック・フォロー。そうです。そういう感じですね。

 このテンポより慎重すぎても(手が)震えるし、雑すぎても駄目なんです。

雪平 なるほど!

関コーチ ボールを境に同じテンポで、なおかつバックスイングの大きさと、フォロースルー側の大きさが、同じになることも非常に重要です。これは短い距離でも、長い距離でも、同じテンポ、同じ振り幅でやると距離感が合ってきます。特にロングパットでは大事という話ですね。

 それでは打ってみましょうか。

雪平 はい。同じテンポと同じ振り幅で...。(打ちます。ピンに当たって外れました。2打目はピンをオーバーしました。3打目はピンの手前に寄りました)

【2パットでいける距離を伸ばしていく】

関コーチ では、このぐらいの距離(6mくらい)は2回でいけそうなので、今から2、3歩ずつ下がってって、これだったら2パットでいけるよという距離をどんどん伸ばしていきましょう。

雪平 はい。(3球ずつ打ってから、距離を少しずつ伸ばしていく練習を繰り返します)

関コーチ はい。こんな感じで進めて、ロングパットを2パットで入れられるようにするということですね。

 はい。ロングパットはどうでしたか?

雪平 長かったんですけど、やっぱり振り幅とテンポ、この2つを意識してやっているとちょっとずつピンに近づいていったので、これを普段の練習にも取り入れてやっていきたいと思います。

関コーチ 練習グリーンで人が多い場合でも、なるべく人のいないところに行っていただいて、穴が空いているカップじゃなくても、自分のヘッドカバーなどを置いて、これに寄せていくみたいな練習でもいいかと思います。

雪平莉左 
ゆきひら・りさ/1994年6月17日生まれ。愛知県出身。趣味:競馬、ゴルフ、映画鑑賞。特技:ダイビング、乗馬、いちごの大食い。
1st写真集『とろける。』が好評発売中。
Twitter:@risa_yukihira
Instagram:risa_yukihira

関浩太郎 
せき・こうたろう/1974年生まれ。カリフォルニアで最新スウィング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びミニツアーを転戦。帰国後はクラブ職人に弟子入りしフィッティング理論、クラフト技術を習得。これまでのレッスン生は10.000人以上、リシャフト本数10.000本以上、クラブ&シャフト試打年間400本以上。SEKI GOLF CLUB目黒主宰。年間のベストスコアの達成者数は15年連続で100人以上。