雪平莉左のゴルフSOS 連載一覧>>第8回:アプローチの距離感をつかむゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。グリーン周りのアプローチで「トップが出やすい」という雪平さん。そこでダフリ・ト…
雪平莉左のゴルフSOS 連載一覧>>
第8回:アプローチの距離感をつかむ
ゴルフ歴3年のタレント・雪平莉左さんが、アマチュアゴルファーを代表してレッスンを受ける連載。グリーン周りのアプローチで「トップが出やすい」という雪平さん。そこでダフリ・トップをなくすとともに、距離感が合う打ち方を学びます。
アプローチで
「ちょっとうまくなったかも」と雪平莉左さん。ダフリ・トップをなくす打ち方とは
【動画】↓↓↓
【手首の動きは横ではなく縦】
雪平莉左(以下雪平) 私はグリーン周りのアプローチのアプローチでトップが出やすくて、すごく悩んでいるんです。
関浩太郎(以下関コーチ) それでは今回は、アプローチのダフリ・トップがなくなるレッスンをしていきましょう。まずは打ってみてください。
雪平 フェース面をピンの方向に。足を揃えて......。
(打ちます。トップしてピンの奥まで転がってしまいました)
あっ。トップが。
関コーチ 方向性はよくなりましたけど、トップになってしまった原因は、手首の使い方ですね。今は、手首を、ビンタする時のように横に振るように動かしてしまっているんです。この動きだと、クラブヘッドも同じように動くので、トップしやすくなります。
正しくは縦の動きですね。
雪平 こう(縦の動きを実践します)ですか?
関コーチ そうです。こうすると、クラブが上下します。クラブが高い位置から低い位置へ動くので、ダウンブローに振りやすく、トップしにくくなります。
打ったボールも逆回転になって、止まりやすくなります。
雪平 はい。(何球か打ちます。トップせずに止まるボールが出ました)
関コーチ そうです。球がふわっと上がって、キュっと止まりますよね。
雪平 はい。
【ボディーターンで距離感をコントロール】
関コーチ ただ、ちょっと弱いですよね。バックスイングでクラブを上げて、打っていく時のヘッドのスピードでボールの距離が決まるわけです。そのスピードをどこの力でコントロールするかなんですよ。腕力でコントロールしちゃうと、打ち方に影響が出て、ダフリ・トップが出てしまいます。
では、クラブを上げて(関コーチがクラブヘッドを持ちます)、僕のことを引っ張ってみてください。この時に腕の力で引っ張るのはあまりよくないです。
雪平 なるほど。
関コーチ そこで、体の回転で引っ張ります。30ヤードも50ヤードも腕の力加減は変えていないですよね。
雪平 そうですね。
関コーチ このダウンスイングでの体の回転の引っ張る強さを、30ヤード、50ヤードと変えていくんです。もちろん振り幅も変わっていくんですが、それよりも体の回転の力で距離をコントロールするといいんです。
雪平 なるほど。
関コーチ 前の2球は体の回転が止まっちゃったので、打たれたボールが弱かったんですよね。
雪平 (1球打ちます。ピンの側でブレーキのかかったボールが行きました)
関コーチ 1バウンド目でスピンが効いたのがわかりましたか。
雪平 はい。ヘッドがすごくきれいに入ったのもわかりました。
関コーチ これでダフリ・トップは怖がらずに、距離感もコントロールしながらやっていけると思いますね。
では、あの奥の白い旗のほうにも。
雪平 打ってみます? あれは何ヤードくらいですか?
関コーチ 距離を測る時には、まず10ヤードまでがどのくらいかを見て、それが何回分かで判断します。ここだと30ヤードくらいですね。
雪平 いってみます。(ピンに寄るアプローチが打てました)
関コーチ めちゃめちゃ上手ですよ。
雪平 いい感じですよね。ちょっとうまくなったかもしれないです。
関コーチ すごくうまくなりましたよ。どうですか。腕の力加減は変えましたか?
雪平 いや、全然。ここ(体の回転)だけで。
関コーチ ボディーターンで距離感をコントロールするのが、基本の考え方です。
雪平 なるほど。
【ラフからでも同じ打ち方で大丈夫】
関コーチ それで、先ほどちらっとお伺いしたんですど、ラフ。
雪平 そうですね。ラフはやっぱりこう気持ち的に「抜け出さなきゃ」ってなるので、どうしても腕に力が入ってしまって、トップとダフリがすごく出やすいです。
関コーチ 今回はダフリ・トップを防ぐということで、上から下にクラブを振るというのと、距離のコントロールはボディーターンでと、2つポイントがありました。
これ実は、ラフでの打ち方も、そのまんまのコツになります。
雪平 そのまんまなんですか?
関コーチ はい。体の回転によって、ラフの重さにも負けずにクラブを振り抜いていけますし、上からクラブを入れることでラフの長い芝の抵抗をなくすという打ち方になります。ですから、ラフでもうまく打てるようになります。やってみましょうか?
雪平 えーっ。はい、ぜひお願いします。
(ラフから1球打ちました。グリーンのピン側に寄りました)
おお~。いいんじゃないでしょうか!
関コーチ ラフなのにすごくバックスピンが効いて、ピタっと止まりましたね。もうこれでラフは苦手じゃなくなりますね。打ち方は変わってないですよね?
雪平 変わってないですね。ありがとうございます。
いやー。悩んでいたところが直って、方向性もきれいに決まって、トップもなくなって、安心感がすごく出ました。
関コーチ スコアも上がりそうですね。
雪平莉左
ゆきひら・りさ/1994年6月17日生まれ。愛知県出身。趣味:競馬、ゴルフ、映画鑑賞。特技:ダイビング、乗馬、いちごの大食い。
1st写真集『とろける。』が好評発売中。
Twitter:@risa_yukihira
Instagram:risa_yukihira
関浩太郎
せき・こうたろう/1974年生まれ。カリフォルニアで最新スウィング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学びミニツアーを転戦。帰国後はクラブ職人に弟子入りしフィッティング理論、クラフト技術を習得。これまでのレッスン生は10.000人以上、リシャフト本数10.000本以上、クラブ&シャフト試打年間400本以上。SEKI GOLF CLUB目黒主宰。年間のベストスコアの達成者数は15年連続で100人以上。