人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこ…
![2023年もよろしくお願いします!](https://i.gimg.jp/cmsimg/296273.jpg)
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はアブダビにいます。
![東南アジアから中東へ。今年もUAEでシーズンをスタートします](https://i.gimg.jp/cmsimg/296272.jpg)
欧州ツアー(DPワールドツアー)は今週、アラブ首長国連邦(UAE)で「アブダビHSBC選手権」が行われます。高額の賞金(900万ドル)と年間レースのDPワールドポイント(8000pt)がかかったロレックスシリーズの初戦。昨年11月に開幕した2023年シーズンがいよいよ本格化します。
年末年始を日本で過ごし、三重県の実家を出て中部国際空港からタイのバンコクに飛びました。暖かいところで1週間の合宿をしてからUAEへ。ドバイからは約1時間のドライブでアブダビにやってきました。
![コースが見えるアパートメントに泊まってます](https://i.gimg.jp/cmsimg/296277.jpg)
欧州を主戦場にして今年で5シーズン目(このコラムは7年目!)。新年最初のゲームを中東で迎えるのも恒例行事になってきました。参戦当初は摩天楼を望む街並みを運転するにも高揚感がありましたが、それにも慣れてきてしまった…というのが正直なところです(笑)。
会場のヤスリンクスはアブダビ空港のお隣、ヤス島にあるダイナミックなゴルフ場。広くて、長くて、あらゆる地面がうねっていて…という中東の新興コースらしい18ホール。今年はフェアウェイの仕上がりがあまりに良くて、日本のゴルフ場のグリーンみたい。1Wショットでランが出て僕も300ydを超えますが、ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ピータース(ベルギー)みたいな飛ばし屋であれば370ydは飛びそうです。
![スタミナも必要なコース](https://i.gimg.jp/cmsimg/296275.jpg)
昨年は序盤戦から右手首の痛みに悩まされました。30歳を目前にしてスイングも、クラブも変える必要に迫られ、新しいスタイルを模索しているところ。いつもよりも、コースが多少長く感じるのも仕方がありません。
![水辺のヤスリンクス](https://i.gimg.jp/cmsimg/296274.jpg)
そうは言っても、シーズンもスタートし、ボールを打てることには変わりありません。これまではがむしゃらに目の前の試合をこなしてきましたが、身体の変化も受け入れながら、練習や試合の入り方、試合数を調整していくつもりです。今季の目標も「優勝してシーズン最終戦に進出」。応援よろしくお願いします!
![グリーンも傾斜たっぷり](https://i.gimg.jp/cmsimg/296276.jpg)