チチパス「闘志に火がついた」

テニスの２０２３年シーズン開幕戦、国別対抗戦ユナイテッド・カップ（オーストラリア/ブリスベン、パース、シドニー）は４日に各予選グループを１位通過した６カ国によるシティ・ファイナルが各都市で開催され、準決勝（シドニー・ファイナルフォー）に進出する４カ国が決定。男子テニスで世界ランク４位のＳ・チチパス（ギリシャ）擁するギリシャはクロアチアを３勝２敗で破り、勝ち上がりを決めている。
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２０２２年まで開催されていた男子国別対抗戦のATPカップに代わって新設されたユナイテッド・カップには、男女のトップ選手が集結。オーストラリアの３都市で１１日間にわたって行われ、賞金総額は１,５００万ドル（約２２億円）。ATP、WTAのランキングポイント（最大５００ポイント）を獲得することができる。
２９日から１月３日の６日間は１８カ国が３チームずつ６グループに分かれてラウンドロビン（総当たり戦）で対戦。対戦方式は男女シングルス各２試合と混合ダブルス１試合の計５試合で争われ、各グループで１位となった６カ国がシティ・ファイナルに進出する。
４日に行われたシティ・ファイナルの第１試合ではＤ・パパミヘル（ギリシャ）がＤ・ヴェキッチ（クロアチア）に2-6, 0-6のストレートで敗れ、クロアチアが先勝。続く第２試合にチチパスは登場し、世界ランク２６位のＢ・チョリッチ（クロアチア）と対戦した。
この日、試合開始から順調な滑り出しを見せたチチパスは１ゲームも取られず、わずか２６分で先行する。続く第２セットでは互いにサービスキープが続くと、第１２ゲームでチチパスがマッチポイントとなるブレークポイントを２度握る。しかし、これを活かせずタイブレークにもつれ込むと３度のミニブレークを許し、１セットオールとされる。
迎えたファイナルセット、チチパスは第４ゲームで先にブレークを許しゲームカウント1-4とリードを許す。しかし、第７ゲームでブレークバックに成功すると第１１ゲームで２度目のブレークを奪い、２時間３１分で勝利した。
チチパスは試合後の会見で「僕はチームのためにプレーしている。そして、チームを失望させたくなかった。だから、闘志に火がついたよ。もちろん、ギリシャが勝利を収めたのは素晴らしい瞬間だったけど個人でも勝利できたのはさらに良かった。今夜のパフォーマンスには満足している。ここまで見せてたものにもね。次の試合が待ちきれないよ」とコメント。
また、準決勝の対戦相手であるイタリア代表のＭ・ベレッティーニ（イタリア）との試合について「次の試合に向けた時間は既に始まっている。僕の心はもうそこにあるよ。シドニーでの次の戦いに備えて、頭の中でウォーミングアップをしている」と語っている。
ギリシャはその後、第３試合の女子シングルスと最終試合である第５試合の混合ダブルスで白星を挙げ、３勝２敗でクロアチアを撃破。準決勝ではイタリアと対戦することが決定している。
【シティ・ファイナルの結果】
■パース：ギリシャ 3-2 クロアチア
パパミヘル vs. ヴェキッチ, 2-6, 0-6
チチパス vs. Ｂ・チョリッチ, 6-0, 6-7 (4-7), 7-5
Ｍ・サッカリ（ギリシャ） vs. Ｐ・マルティッチ（クロアチア）, 6-3, 6-3
Ｍ・ペルボラキス（ギリシャ） vs. Ｂ・ゴジョ（クロアチア）, 4-6, 2-6
サッカリ/ チチパス vs. ヴェキッチ/ チョリッチ, 7-6 (8-6), 6-4