(C)Getty Images「言葉」にまつわる2つの賞が、SNS上では正反対の評価を受けました。 1つは12月1日に発表となった「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」です。ここで年間大賞に選ばれたのは、日本選…

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「言葉」にまつわる2つの賞が、SNS上では正反対の評価を受けました。

 1つは12月1日に発表となった「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」です。ここで年間大賞に選ばれたのは、日本選手最多のシーズン56本塁打を放ち、史上最年少の3冠王に輝いたヤクルト村上宗隆選手を表した「村神様」とのワード。しかし、この評判が芳しくないのです。

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 女性誌の編集者が言います。

「村上選手にまったく罪はないんですが、『年間大賞』はさすがに言い過ぎでしょう(笑)。スポーツ新聞を中心とした『オヤジジャーナル』は『村神様』で大騒ぎしていたかもしれませんが、少なくとも私たち主婦層は一度も見聞きしなかった。他にふさわしい言葉はないのかな?というのが正直な感想でした」

 選考委員たちが、自分たちの住む世界の価値観で「流行語大賞」を決めることの難しさが、そこにはにじんでいます。

 一方、12月5日に発表された「国民が選んだ今年の顔『Yahoo!検索大賞2022』」に選ばれた羽生結弦さんには、納得の声がSNS上であふれています。「2022年に最も検索数が急上昇した“今年の顔”」という公明正大な選出方法だけに、ケチのつけようがありません。

「大賞」とアスリート部門1位のW受賞。2月の北京五輪では、フィギュアスケート男子シングルフリーで4回転半ジャンプに挑み、その果敢な姿勢が注目を集めました。さらには7月に記者会見を開き、プロ転向の考えを表明。その一挙手一投足に、人々の熱視線が注がれたのです。

 前述の編集者が言います。

「『検索大賞』の価値は、ユーザーが自ら求めて、その情報へとアクセスしている点にあります。よくあるメディア側のゴリ押しとは無縁で、人々が心から『知りたい』事象が上位に来るのが特色です。そういう意味で、今年最も日本人が『知りたい』対象が羽生さんだったということ。その存在感の大きさは、別格と言っても差し支えないでしょう」

 来年2月26日には初の東京ドーム公演も控え、そのチャレンジがさらに注目されることになります。ついついその名を検索してしまう機会も、ますます増えていきそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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