2022年10月22日から連日に渡る熱戦の末にオリックスの日本一で幕を閉じた「SMBC日本シリーズ2022」。特別協賛する三井住友銀行(SMBC)が11月8日、北海道富良野市でアオダモの「ホームラン植樹プロジェクト」を実施。SMBCが支援…
2022年10月22日から連日に渡る熱戦の末にオリックスの日本一で幕を閉じた「SMBC日本シリーズ2022」。特別協賛する三井住友銀行(SMBC)が11月8日、北海道富良野市でアオダモの「ホームラン植樹プロジェクト」を実施。SMBCが支援する「富良野自然塾」にて植樹式が行われた。
この植樹プロジェクトは、SMBC日本シリーズ2022でのホームラン数に応じて、バットの原料としても知られるアオダモの苗木を植樹するもの。SMBCグループが、日本シリーズを通じての「社会貢献」を新たな協賛意義とする中、サステナビリティにおける「環境」、「コミュニティ」、「次世代」に関連付けた施策として実施。SMBC日本シリーズ2022ではセ・パ両球団で合計10本のホームランが飛び出したため、合計100本の苗木を「NPO法人C・C・C 富良野自然塾」「富良野自然塾 裏磐梯校」「今治自然塾」や「アオダモ資源育成の会」の協力のもと、植樹が行われることとなった。植樹式ではそのうち20本が植樹された。
「トネリコ」とも呼ばれる温帯性広葉樹である「アオダモ」は、九州から北海道まで広く分布している落葉高木。北海道のアオダモはバット材として最良とされるが、成長が遅く、以前は植林がほとんど行われていなかったことから、現在は計画伐採による資源量維持が行われている。その一方で、日本ではプロ野球をはじめ大学野球などで年間10万本以上の木製バットが使用され、アマチュアを含めた木製バットの需要は輸入材を含めて約20万本以上とされる。現状、国産のバット素材の大部分はアオダモだが、年間生産量に限りがあり、他の樹種と混生、分散生育しているために高い搬出コストがかかることもあって、そのシェアは30%程度にとどまっている。今後、長期的な「植樹」によって良質なバット素材としてのアオダモが育成できれば、木製バットの安価かつ安定した供給が可能になり、野球人口減少の阻止、そして未来のプロ野球選手の育成につながる。
作家・倉本聰が主宰する「富良野自然塾」は、ゴルフ場跡地を元の森に還す「自然返還事業」と、そのフィールドを使った「環境教育プログラム事業」を行なっている。その大きな柱に「植樹」があり、これまでに約8万本の植樹を行なっている。