ヤクルト―西武 9回、2ランを放ちベンチでナインとタッチを交わすヤクルト・山田=神宮【写真提供:共同通信社】 東京ヤクルトが土壇場で粘りを見せ8対8と埼玉西武に引き分けた。 先発は、東京ヤクルトが今季2勝2敗、防御率3.03のルーキー星。一…

ヤクルト―西武 9回、2ランを放ちベンチでナインとタッチを交わすヤクルト・山田=神宮【写真提供:共同通信社】


 東京ヤクルトが土壇場で粘りを見せ8対8と埼玉西武に引き分けた。

 先発は、東京ヤクルトが今季2勝2敗、防御率3.03のルーキー星。一方の埼玉西武は、同5勝1敗、防御率2.74のウルフ。右脇腹の違和感で2軍調整をしていたウルフは、この試合が復帰のマウンドになった。

 試合が動いたのは3回表。1死3塁の場面で、3番・秋山がタイムリー2塁打を放ち先制する。その後、2つの四球で2死満塁のチャンスを作ると、7番・メヒアが高めのストレートをレフトスタンドへグランドスラム。一挙、5点を挙げて連勝中の勢いを見せつける。5回表には炭谷のタイムリー、6回表には中村の第12号2ランで追加点を挙げ、試合を有利に進めた。

 一方、連敗ストップを狙う東京ヤクルトは、4回裏にバレンティンの第9号ソロ、5回裏に代打・大松のタイムリーで1点ずつを加え、反撃のチャンスを伺う。8回裏には、今季初スタメンのとなった5番・グリーンの2点タイムリーで点差を縮めると、土壇場の9回裏には1番・山田の第7号2ラン、グリーンのタイムリーと相手のエラーで4点を挙げる執念の追い上げ。その後は、両リリーフ陣が踏ん張り、引き分けで試合終了。東京ヤクルトは、連敗脱出とはいかなかったが、交流戦5戦全敗だった悪い流れを払拭する粘りを見せた一戦となった。