◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(20日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7178yd(パー70) 快晴に恵まれたナショナルオープン初日は“まさか”の日没サスペンデッドとなった。午後5時20分の日没に対し、ホーンが鳴った…

夕暮れの中でプレーする選手も

◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(20日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7178yd(パー70)

快晴に恵まれたナショナルオープン初日は“まさか”の日没サスペンデッドとなった。午後5時20分の日没に対し、ホーンが鳴ったのは同28分。その時点でアウトスタートは残り2組がいずれも最終ホールをプレー中だったため18ホールを完了できたが、インスタートは最終組の1組前が8番のグリーン上、最終組はまだ7番を終えたところだった。この2組6人が2日目に残りホールを持ち越すことが決まった。

投光器の中で

フェアウェイの幅を絞り、ラフを深くしたメジャーセッティングではトラブルも増えてプレーに時間がかかるのは必然。「タイムパー」と呼ばれる進行表ではハーフを2時間12分ほどで回る想定だが、最難関ホールだった504ydの12番パー4では午前組から早々に“渋滞”が発生した。大会コースセッティングコミッティの山中博史チェアマンは「午前の部がハーフターンしないと、午後組を出せない。片方はうまくいったが、片方が40分くらい遅れてしまった」と説明。コース内を巡回する競技委員の数を増やし、早めの対処でスムーズな進行は促していたと強調する。

山中氏は「グリーンを刈ったり、ピンを切ったり、スタート前のコース管理に時間もかかる。明るくならないと、なかなかできない作業はある」とも話し、午前7時5分だった全体のスタート時間を早めることについては否定的な見解を示す。実際に2日目も同じ時刻からスタートさせる。

終盤には投光器を用いた

日照時間などを考慮し、日本オープンは1995年まで108人の出場で行われていた。世界のナショナルオープンが156人であることや人数を増やしてほしいとのツアー側の要望に応える形で男女ともフィールドを拡大し、現在の120人になった経緯がある。

戸張捷ゼネラルプロデューサーは「女子は日程が詰まっていて動かせないが、男子に関しては、チャンスがあれば120人が安心してプレーできる日程に動かしたい」と話し、日照時間が長い時期に前倒しして開催するプランがあることを明かした。(兵庫県三木市/亀山泰宏)