ZOZOチャンピオンシップ最終日 米男子プロゴルフ(PGA)ツアー・ZOZOチャンピオンシップ最終日が16日、アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われた。14位で出た22歳・中島啓太(フリー)は2バーディー、1ボギーの6…

ZOZOチャンピオンシップ最終日

 米男子プロゴルフ(PGA)ツアー・ZOZOチャンピオンシップ最終日が16日、アコーディアG習志野CC(7079ヤード、パー70)で行われた。14位で出た22歳・中島啓太(フリー)は2バーディー、1ボギーの69で回り、通算9アンダーでプロ転向後米ツアー初挑戦で12位。目前にあったトップ10には届かなかった。15アンダーのキーガン・ブラッドリー(米国)が米ツアー通算5勝目。

 最終18番パー5。中島がストロークした4メートルのバーディーパットは、カップの右に外れた。ため息をつき、パーパットを沈めると、視線をグリーン左のリーダーボードに向けた。

「順位を気にしながらプレーしていましたし、最後のパットでどうなるかもわかっていました。パッティングで勝負したかったのですが、それができませんでした」

 14位で終えた前日のラウンド後は、「最終日は人生を変えられる一日にしたい」と話していた。この日は4番、6番でバーディーを奪い、首位と4打差に迫った。後半は緊張感が高まり、体からアドレナリンが出ていることも自覚したという。アマチュア時代は世界ランク1位で経験したが、9月のプロ転向後では初めてのことだった。

 その感覚を目指してきた米ツアーで感じられたことは、心から嬉しかったという。

「ショットがよくない中、トレーナーにも帯同してもらい、コーチとは違う視点でアドバイスをいただき、スコアをつくることに集中できました」

 今年の国内開催ツアーでは、男女を通じて最多1万186人のギャラリーを動員した。12位タイで賞金22万2310ドル(1ドル=148円換算で3290万1880円)を獲得。「アマでもプロでも勝つことにこだわっています。それはこれからも大事にしていきたいです」。まずは国内ツアーでプロ転向後初優勝を目指し、米ツアーに再挑戦する決意だ。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)