1960年代と70年代に24度にわたりグランドスラム・タイトルを獲得し、現在はキリスト教の牧師であるマーガレット・コート(オーストラリア)の同性婚と性的少数者(LGBT)コミュニティーについての批判は、彼女自らを深い窮地に陥ることになると…

 1960年代と70年代に24度にわたりグランドスラム・タイトルを獲得し、現在はキリスト教の牧師であるマーガレット・コート(オーストラリア)の同性婚と性的少数者(LGBT)コミュニティーについての批判は、彼女自らを深い窮地に陥ることになるとサマンサ・ストーサー(オーストラリア)がコメントした。

 コートは、カンタス航空が同性間での結婚の促進者となったため、可能な限りカンタス航空を使用することを避けると先週発行のウエスタン・オーストラリアン紙で述べている。

 74歳のコートは数十年間にわたり同性愛を批判しており、今週放送されたクリスチャン向けのラジオのインタビューでもこれについて言及している。

 現在行われている「全仏オープン」(フランス・パリ)の女子シングルス3回戦で、予選勝者のベサニー・マテック サンズ(アメリカ)を6-2 6-2で下した試合後のインタビューでストーサーは、「コートは自らを深い窮地に陥ることになると思う。どのような理由があっても、彼女はこれについて言いたいのよ」と言った。

 元世界ナンバーワンのマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)は、公開書簡でコートのコメントを批判し、全豪オープンが行われるコートの名前がつけられたメルボルン・パークの会場名を、別のオーストラリア出身の名選手の名前に変えるべきだと推奨している。

 2011年の全米オープン覇者のストーサーも、もしコートがこのような批判を続けるようであれば、ナブラチロワの言う会場名の変更というのは起こり得ると述べた。さらにストーサーは、「ナブラチロワのコラムはテニスと個性について書かれていて、私は本当に好きよ。よくないことをする人の名前がライトアップされるのはどうなのかと思う」と言った。

 今週初めには男子の世界1位、アンディ・マレー(イギリス)もコートのコメントについて批判している。「2人の人間が愛し合って結婚することに何の問題があるんだ。それが男性2人であっても女性2人であっても素晴らしいことだと思うよ。それが問題になることがわからないよ。他人が干渉することじゃないよね」とマレーはコメントした。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「全仏オープン」で4回戦に進出したサマンサ・ストーサー(オーストラリア)(写真◎Getty Images)

Photo: PARIS, FRANCE - JUNE 02: Samantha Stosur of Australia plays a forehand during ladies singles third round match against Bethanie Mattek-Sands of The United States on day six of the 2017 French Open at Roland Garros on June 2, 2017 in Paris, France. (Photo by Julian Finney/Getty Images)