2022世界卓球選手権成都大会(団体戦)<9月30日~10月9日/中国>大会4日目の10月3日、女子団体グループリーグ第3戦で日本(世界ランク2位)がハンガリー(同16位)を下し、3勝0敗となった。2連勝中の日本の相手は、1980年代まで何…

2022世界卓球選手権成都大会(団体戦)<9月30日~10月9日/中国>

大会4日目の10月3日、女子団体グループリーグ第3戦で日本(世界ランク2位)がハンガリー(同16位)を下し、3勝0敗となった。

2連勝中の日本の相手は、1980年代まで何度も世界卓球団体の表彰台に立ったハンガリー。2019年にヨーロッパ選手権団体で3位に入り、復活の兆しを見せる伝統国だ。

第1試合はエースの伊藤美誠(スターツ/世界ランク6位)と、8月のWTTフィーダーで中国人選手を倒した20歳のダリ(同251位)が対戦。

伊藤はサーブで崩して速攻のパターンに持っていきたいが、サーブミスも多くリズムに乗れないまま第1ゲームを落とす。だが2ゲーム目からは修正し、ダリをスピードで圧倒する。

変幻自在のサーブレシーブから、長いラリーに持ち込ませない伊藤の卓球。ロビングで粘られても芸術的なドロップショットを決める。尻上がりに伊藤らしさを見せ、日本の1勝目を挙げた。

第2試合は今大会初登場で2021年アジア選手権3冠女王の早田ひな(日本生命/世界ランク5位)と、ハンガリーのエース・マダラース(同76位)との一戦。

広角に打てるパワフルな両ハンドと、独特のボールタッチを見せるマダラース。第1ゲームは早田得意のパワードライブを出せぬまま落とす。

だが2ゲーム目からは早田が先に攻めてマダラースを台から下げる。ループドライブも交えて待ちを外し、常にセーフティリードを保つ横綱相撲で3ゲームを連取し、勝利した。

第3試合はカットマンの佐藤瞳(ミキハウス/世界ランク69位)が、ハルトブリッヒ(同152位)と対戦。

カットによって下回転の強弱をつける、いわゆる変化カットがうまい佐藤。相手のオーバーミスを誘発し、隙あらば必殺のバックハンドで仕留める理想的な展開。

佐藤はロビングでも何度も相手をスマッシュミスさせ、終始落ち着いたボールさばき。最後は得意のバックサーブでエースを奪い、ストレート勝ちを果たした。

日本は3戦連続でのストレート勝ちを果たし、グループリーグ全勝突破まであと1勝となった。

<世界卓球 女子団体グループリーグ>
日本 3ー0 ハンガリー
※5試合制(3戦先勝)

<第1試合>
伊藤美誠 3-1 ダリ
10-12/11-5/11-5/11-6

<第2試合>
早田ひな 3-1 マダラース
5-11/11-3/11-5/11-4

<第3試合>
佐藤瞳 3-0 ハルトブリッヒ
11-6/11-4/11-8

<第4試合>
伊藤美誠 - マダラース

<第5試合>
早田ひな - ダリ