東レ・パンパシフィック・オープンが開幕 女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンが19日、東京・有明テニスの森公園で開幕した。世界ランク48位の大坂なおみ(フリー)は、20日の同55位ダリア・サビル(オーストラリア)との1回戦に向けて会…

東レ・パンパシフィック・オープンが開幕

 女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンが19日、東京・有明テニスの森公園で開幕した。世界ランク48位の大坂なおみ(フリー)は、20日の同55位ダリア・サビル(オーストラリア)との1回戦に向けて会見。前回開催された2019年大会女王は、復活への足掛かりとなる大会へ意気込みを語った。

 大坂が大会連覇へ、現地で最終調整した。レイカーズのユニホーム姿で会見。日本での公式戦は昨年東京五輪以来。20、21年はコロナ禍で今大会が中止となり、3年ぶり開催となる。「何よりここに戻って来られたことが本当に嬉しい。東京の街を見て友人と過ごせて幸せに感じています」と語り、こう続けた。

「前回の大会が2019年なのでディフェンディングチャンピオンと言われるのも妙な気もしますが、もちろん優勝したい気持ちもある。一つ一つ戦いたい。五輪は無観客だった。観客の前でプレーできることが嬉しいわ。今年は私のベストシーズンではないけど、自分のことをよく知ることができた一年。怪我はよくなってきているのでその点ではいいかなと。怪我はここまで長くかかるのは私にとっても初めて。下り坂も多かったけど、ここにいられることが嬉しいです」

 1回戦敗退となった5月の全仏オープン後、左アキレス腱痛の影響で離脱。6月末からのウィンブルドンを棄権し、8月のシリコンバレー・クラシックで復帰した。しかし、同月末の全米オープンで初戦敗退。7月に2度の4大大会優勝を成し遂げたフィセッテ・コーチと契約を解消し、以降は父・フランソワさんが暫定コーチを務めている。

「毎年様々なことが変わってきた。テニスが私自身の中で間違った方に進んでいると思わない。これまで堅固なものを築いてきました。私のスタイルは変わらないのでキープしてきたと思う。テニスがいろんな機会をくれるので、それに対してハッピーに感じています。それが良い方向に進むと思います」

 サビルには16年ウエスタン&サザン・オープン予選でストレート負け。6年ぶり2度目の対戦だ。大坂は「とにかく今いいプレーをすること。日本にいて落ち着けている。過去にもいい成績だったので、それがいい方向に働けばと思います。ここに向けて準備してきたものの一つは、自信を深めたいこと。自分のフォアハンドを信じて打ちたい。(前日に交流した)日本の子どもたちがサーブについて聞いてくれたの。楽しみにしてくれているそうなので、是非いいサーブが打てればと思うわ」と意気込んだ。(THE ANSWER編集部)