日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第2日 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第2日が9日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で行われた。18位で出た24歳・脇元華(GMOインターネットグループ)は5バーディ…

日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第2日

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第2日が9日、京都・城陽CC(6555ヤード、パー72)で行われた。18位で出た24歳・脇元華(GMOインターネットグループ)は5バーディー、1ボギーの68で回り、通算7アンダーの5位に浮上。前週まで5試合連続予選落ちだったが、感情を入れず、コースマネジメントも帯同キャディーに任せる「ロボット作戦」が奏功。親交のある17歳のアマチュア・馬場咲希の活躍にも「負けないように」と刺激を受けた。菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)、山下美夢有、川岸史果(ともに加賀電子)が通算9アンダーで首位。

 脇元はロボットになり切っていた。同年齢で気が合う湯本開史キャディーが「ピンの5ヤード右を向いて」と言えば、「わかった」と即答。ピンチの場面でも指定されたポイントにボールを刻んだ。

「予選落ちが続いたのは調子が悪かったのではなく、私のコースマネジメントが下手くそ過ぎることに気づいたからです。なので、この大会はキャディーさんにマネジメントを任せることにしました」

 ロボットになり切るため、感情を出さないことも徹底した。

「バーディーが来ても喜ばないようにしているので、この2日間はキャディーさんとグータッチもしていません。私が『ここでバーディーがほしいな』とつぶやくと、キャディーさんが『感情を出さないんでしょ』と注意してくれますが(笑)」

3年前に馬場咲希と合宿「刺激をもらっています」

 シード落ちしている今季前半戦は、主催者推薦出場を重ねてリランキング42位に浮上した。結果、大東建託・いい部屋ネットレディス以降は出場を重ねているが、メルセデス・ランキングは80位。シード権奪還のためには、メジャーを含めて上位入りが必要になっている。

 その状況下、3年前にタイの合宿中に知り合い、一緒に写真を撮るなどした馬場が、日本人として37年ぶりに全米女子アマ選手権で優勝した。当然、刺激を受けている。

「あの頃、私が『これからゴルフ、頑張るんだって』とか言って、スイングを見てあげたりしましたが、(今は)全然、負けていますし、刺激をもらっています」

 次週の住友生命Vitalityレディス東海クラシックには、馬場が出場。17歳の大器に刺激をもらった脇元は、いい形で再会を果たすべく、「2日目が終わって悪くない位置なので、優勝目指して頑張りたいです」と、少し感情を込めた。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)