アルコール検知器は命の危険を知らせる警報機今までのアルコール度数よりも高いビール。お好みで炭酸で割って飲むらしい・・・。飲み過ぎにはくれぐれもご注意を! ※画像はイメージです 交通事故は運転する人間がその原因を生んでいる。健全なドライブを脅…

アルコール検知器は命の危険を知らせる警報機

今までのアルコール度数よりも高いビール。お好みで炭酸で割って飲むらしい・・・。飲み過ぎにはくれぐれもご注意を! ※画像はイメージです

 交通事故は運転する人間がその原因を生んでいる。

健全なドライブを脅かしてしているのは人間自身です。他人だけでなく自分自身の命も脅かしている。

乗り物が凶器となってしまう交通事故。自動車そのものの不具合だけでなく、ドライバーの不健康が引き金になる場合もあります。失神やてんかん、急性心筋梗塞などが突然発症して、運転操作ができなくなってしまう。運送業など自動車を運転する労働者に対して、ハンドルを握る前に健康チェックが義務化されて久しい。

以前参加した登山医学会総会で拝聴したシンポジウムを思い出しました。アコンカグアにアタックした登山隊に同行した登山医が、こんなことを言っていました。

隊員のひとりが「とにかく酸素が薄い。だから用足しでテントをくぐって出入りするだけでも息が切れる。すべての行動が命がけです!『俺は大丈夫!』と言っている人ほど大丈夫じゃない。その人には特に気を付けた方がよい。』と。脳は酸素を大量に消費する器官です。酸素不足の環境では注意力や集中力などが低下します。高山病の症状が表れているのに、本人は気が付いていないのです。

標高何千メートルもの高い山に登っていなくても、認知能力が緩慢になることで人の命を脅かす事例が身近にあります。今も後が絶えない飲酒運転です。お酒を飲んで間もないまま、自動車のハンドルを握ることなど言語道断です。最近電動スケーターの飲酒運転も問題になっている。居酒屋の近くのシェアリングサービスは考え物です。(※1) 何も落度の無い人が飲酒運転による事故に巻き込まれるなんて不幸でならない。まったく道理にあいません。

飲酒運転する人は大抵「俺は大丈夫。」と思っている。そんな人ほど危ないのです。

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道路交通法施行規則第9条10(6)によると、令和4年10月1日からアルコール検知器の使用が義務化されます。令和3年12月警視庁交通部が発行した交通安全情報にも記載されています。

私も対象となる条件に該当する介護施設で送迎業務に携わっています。早速先週からアルコールチェッカーに呼気を吹き込んでいます。本人確認も兼ねてタブレットや測定器端末を操作するのが面倒ですが、測定結果は分っているけど規則に従っています。なぜかと言うと、もう1年以上も1滴のお酒も口にしていないから。測定結果が毎回0.00mgと表示されるのは当たり前です。

翌日になってもお酒が残るまで深酒する。次の日は何もする気がしない、いわゆる二日酔い状態では、ただ無駄に時間が過ぎていくだけです。アルコール検査に引っ掛かれば通常業務は熟せません。生産性なんて向上しませんよね。

 話しは外れますが、気を付けなければいけないことがあります。安価で品質が悪い測定機器で測ると、コーラやマウスウォッシュなどでも、体内に飲酒によるアルコールが検出されました!と言わんばかりに反応してしまうこと。そしてアルコールを感知するセンサーには、正確さに寿命があること。だから測定器の品定めする際には、品質と使用回数に注意しましょう。

国立がん研究センターなどによる研究グループが、「がん予防のための6つの鉄則」を発表していて、しっかりと飲酒の項目もあります。「節度ある飲酒をする。飲めない人は無理に飲まない。」と明記されています。(※2)「節度ある」とは「度を越さない程度」ですから、次の日になってもお酒が残っている様なら過剰な飲酒しているわけ。飲酒事故を起こした犯人は、日ごろから飲酒運転の常習性が疑われる。節度のない飲酒で自分自身の健康も冒している。
だから責任ある業務を遂行するのに支障を来すような飲酒は、一時の快楽の代償として、長きに渡る生活習慣病との闘病生活を強いられるのです。

運転道路交通法第117条の2の2第3号では、飲酒運転に該当するのは一定濃度のアルコール、血中1ml中0.3mg,呼気1l中0.15mgの状態で運転することとあります。飲酒運転の撲滅のためのアイテムとして、アルコールチェッカーが今までよりもメジャーなものになるのです。せっかくだから呼気0.15ml以上になったら、次の日ことを考えて飲酒はおしまいとするのは如何でしょうか?何とかして飲み過ぎに歯止めを掛けたいと思うのです。

【出典】
(※1)5月26日読売新聞 社会面
(※2)6月26日日経朝版 日経Gooday

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。