国別対抗戦最終日、男子個人は大嶋港&松井琳空海が2位 トヨタジュニアゴルフW杯最終日が24日、三重・白山ヴィレッジGC(男子7018ヤード、女子6358ヤード、ともにパー72)で開催された。男子7か国、女子6か国の大学生を除く18歳以下の代…

国別対抗戦最終日、男子個人は大嶋港&松井琳空海が2位

 トヨタジュニアゴルフW杯最終日が24日、三重・白山ヴィレッジGC(男子7018ヤード、女子6358ヤード、ともにパー72)で開催された。男子7か国、女子6か国の大学生を除く18歳以下の代表による3年ぶり開催の国別対抗戦。3日間大会で日々、4人中上位3人のスコアを採用する男子では、日本が通算26アンダーの2位となった。大会を制したのは通算28アンダーのカナダで、日本に2打差をつけての初優勝となった。

 最終18番パー5。1メートルのバーディーパットを決めた松井琳空海(りうら、香川西高1年)に、笑顔はなかった。目指していた団体優勝を逃したことを悟り、淡々とホールアウトして同組選手と握手を交わした。出迎えた他の日本代表選手から「お疲れ様」と声を掛けられた時だけは、ニコリと笑顔。取材陣に囲まれると「悔しい」と繰り返した。

 第2日を終えて、日本はカナダに3打差の通算18アンダーでスタートした。松井は個人でも首位に4打差の3位から出て、1番パー4で第1打を放った直後は「やりますよ~」とつぶやいていた。

 気合の通り、1番パー4、2番パー5で連続バーディー。4番パー3でもスコアを伸ばした。だが、9番パー4で3パットのボギー。後半は10番パー4、13番パー4でバーディーを奪うも、14番パー5、15番パー4を連続ボギーにし、「あれで流れが変わりました。それまでは、(優勝した)スウェーデンの選手(アルバート・ハンソン)に3打差につけていたんですけど」と振り返った。

 松井は全国中学選手権春季大会を2連覇し、高1ながら日本代表に選ばれた。女子も含めてチーム最年少で、「他にも出たい選手がいる中、選んでいただいて関係者の皆様に感謝しています」。その上で「ショットの精度は、(国際大会でも)通用すると感じました。ただ、今日はスウェーデンの選手がいいゴルフをしていて強かった。気持ちの面が違う」と分析した。

 狙っていた団体、個人の優勝は逃したが、初日に65をマークして首位に立つなど、大器を感じさせる15歳。かつては松山英樹らも出場した同大会については「来年も出て優勝を勝ち取りたいです」と言葉に力を込めた。

【男子団体戦・最終成績】
 1位:カナダ(-28)
 2位:日本(-26)
 3位:スウェーデン(-24)
 4位:南アフリカ(-14)
 5位:イタリア(-13)
 6位:メキシコ(-11)
 7位:チリ(-3)

【男子個人戦・最終成績】
 1位:アルバート・ハンソン(-15、スウェーデン)
 2位:大嶋港(-9)
 2位:松井琳空海(-9)
 17位:高田圭一郎(-2)
 21位:古川創大(0)(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)