9日から宮里藍サントリーレディス 女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディスが9日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開催される。8日はプロアマ大会後、前週の全米女子オープンから帰国したばかりの小祝さくら(ニトリ)が会見…

9日から宮里藍サントリーレディス

 女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディスが9日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で開催される。8日はプロアマ大会後、前週の全米女子オープンから帰国したばかりの小祝さくら(ニトリ)が会見。今季初優勝を飾った2週前のリゾートトラストレディスも含めて強行軍での今大会出場となるが、疲れを見せずに「ちょっと肩こりがあるくらいです」と笑顔を見せた。全米女子オープンでは、日本勢15人中では最高の20位に入ったが、将来的な米女子ツアー挑戦を問われると「すごく太りそうなので……」と国内専念を宣言した。

 日米を往復しても、小祝は元気だった。会見ではいつも通り、ゆったりしたテンポで質問に応じた。

――全米女子オープン出場で日本に戻られたばかりだと思いますが、疲れはありますか。

「ちょっと、肩こりがあるくらいです。時差ボケが少しだけありますが、思ったよりなかったので良かったです」

――試合が終わって、どのように移動を。

「翌朝4時に家(借りていた一軒家)を出ました。飛行機に3時間乗ってダラス経由でまた13時間かけて、日本に着きました。それで(国内便に乗って)伊丹空港について、昨日の夜9時にホテルに着きました」

 そして、一夜明けたこの日は午前8時30分からプロアマ戦に出場。優勝を飾ったリゾートトラストレディス(5月26~29日)後、翌日30日には離日しており、かなりの強行軍。それでも、にこやかな表情で言った。

「今年からケアのトレーナーさんをお願いしていますし、先週も(米国に)ついてきてもらいました。お陰で、体の疲れは軽減してプレーできました。体はもともと弱くはないです。(地元の)北海道は冬にゴルフ場がクローズになるので、家の近くでアルバイトをしたことがありますが、風邪をひいて熱が出ても休みませんでした」

海外ツアー挑戦は「考えていない。海外で生活していけないと思う」

 全米女子オープン出場により、2018年の開幕戦ダイキンオーキッドレディスから続けてきた国内ツアーの連続試合出場は史上歴代4位の「142」でストップ。ただ今大会の出場で、実質144試合休みなく出場することになる。休まない理由を問われると、小祝は「出られるので、出ようかなと思いました……」と答えた。

 全米女子オープンの合間には、会場から程近いパインハーストNo.2コースを訪れ、ペイン・スチュアートの銅像を見るなど、つかの間の観光を楽しんだという。だが、将来的な米ツアー挑戦について問われると、小祝ワールド全開で否定した。

「メジャー大会は出たいんですけど、QTに出て参戦とかは考えていないです。自分は海外では生活していけないと思います。(理由は)食事と言葉とかですね。海外はサラダはたくさんあっていいですが、日本みたい牛タンとかがないので……。バター、チーズを使ったらおいしいのかもしれないのですが、すごく太ってしまう気がします」

 今大会の目標は4日間で15アンダー。ショットは変わらず好調で、課題は全米女子オープンでも痛感したパットとコースマネジメントだという。それでも、「感じたことを実践して、優勝を狙ってみたいです。(今季)2勝目を目指して頑張ります」と意気込んだ。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)