決勝6番パー4、ピンチで放ったスーパーショットに称賛の声 米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーのバンクオブホープ・マッチプレーは29日(日本時間30日)、ネバダ州のシャドークリークGC(6777ヤード、パー72)で準決勝と決勝が行われた。今季…

決勝6番パー4、ピンチで放ったスーパーショットに称賛の声

 米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーのバンクオブホープ・マッチプレーは29日(日本時間30日)、ネバダ州のシャドークリークGC(6777ヤード、パー72)で準決勝と決勝が行われた。今季から米女子ツアーに参戦の古江彩佳(富士通)は準決勝で、リリア・ヴ(米国)に2アンド1で快勝。決勝ではツアー5勝のチン・ウンヒ(韓国)に3アンド2で敗れたが、堂々の準優勝(2位)。決勝の6番ではスーパーショットで度肝を抜いた。

 日本が誇る“小さな巨人”が巧みな技で沸かせた。チン・ウンヒとの決勝、6番パー4だ。古江は第2打を右に曲げた。グリーンまでおよそ30ヤード。つま先下がりの傾斜で、しかもボールも見えないほど深いラフだった。それでも、高速グリーンを左から転がし、巧みなリカバリーでピン2メートルに。ピンチを迎えながらパーで切り抜け、タイに持ち込んだ。

 このプレーに現地実況席も「堅実なショットです。ここでターンすることを理解しています」「オーマイガー」「これはかなり満足なプレーでしょう」などと声が上がった。その様子をLPGA公式ツイッターも「ボールが見えない状況から打ってピンそばまで運んだ。アヤカ・フルエによる素晴らしいショット!」と称賛コメントを添え、動画付きで紹介した。

 決勝で敗れたものの、ジョディ・エワート(英国)との準々決勝では、22ホールの死闘の末に勝利を飾るなど、勝負所で強いメンタルを発揮した古江。米女子ツアー1年目での勝利はお預けとなったが、次週の今季海外メジャー第2戦・全米女子オープンに勢いをつけた。(THE ANSWER編集部)