12歳以下も男女ともにシード勢が順当に勝ち上がる5月12日、千葉県・吉田記念テニス研修センター(TTC)にて開幕した「2022 DUNLOP CUP全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニア…

12歳以下も男女ともに
シード勢が順当に勝ち上がる

5月12日、千葉県・吉田記念テニス研修センター(TTC)にて開幕した「2022 DUNLOP CUP全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニアテニス世界大会代表選考会」。大会2日目の5月13日は、12歳以下男女シングルスの1・2回戦が行われた(※コンソレーションは雨天のため中止)。

【画像】12歳以下男女のドロー表(勝ち上がり表)と大会3日目の日程表(OP)はこちら

同大会は、14歳以下と12歳以下の選手による大会。過去の優勝者には、錦織圭(第19回/12歳以下)や奈良くるみ(第21回/12歳以下、第25回/14歳以下)、内山靖崇(第22回/12歳以下)、西岡良仁(第25回/12歳以下、第30回/14歳以下)ら世界のトップレベルで活躍するプレーヤーたちが名を連ね、同大会での優勝は世界への登竜門となっている。さらに、14歳以下のカテゴリーは、ワールドジュニアテニス世界大会の代表選手選考も兼ねて行われる。

大会2日目に行われた12歳以下男女シングルス1・2回戦。男子は、第1シードの安藤大貴(TCコ・ス・パ八尾南)や第2シードの川口孝大(はちおうじ庭球塾)、第3シードの石井千博(美浜テニスガーデン)らシード勢が、女子も第1シードの佐脇京(東京都テニス協会)をはじめ、第2シードの色川渚月(CSJ)、第3シードの杉山仁菜(ファーイーストJrTA)、第4シードの西脇美結(TCコ・ス・パ三国ヶ丘)らシード勢が準々決勝へ駒を進めた。

優勝候補の筆頭である、各カテゴリーの第1・第2シードの選手に2回戦後話を聞いた。

佐脇 京(12歳以下女子第1シード)
「第1シードとして緊張やプレッシャーがあったけど、一球一球にチャレンジしようという目標があったので、その目標に向かって、自分のプレーを貫き通そうと思って戦いました。私の武器はスライスやドロップショットなど、球種の引き出しの多さです。鈴木貴男プロのスライスが大好きで真似したり、錦織圭プロなどのドロップショットなども参考にしていろいろな球種が打てるように取り組んできました。今大会へは最後まで目の前の一球一球に集中して、自分らしい攻めるテニスがしたい。もちろん試合には勝ちたいけれど、負けても堂々としたプレーをしたいです」

色川渚月(12歳以下女子第2シード)
「1回戦の相手は苦手なタイプで、最初は苦戦したけれど、気持ちを切り替えて勝つことができました。2回戦も立ち上がりが悪くて第1セットを取られてしまったけれど、その後は気持ちを切り替えて勝利できた。今日は気持ちで勝てた感じです。自分の武器はバックハンドのダウン・ザ・ラインとドロップショット。ダウン・ザ・ラインに打つのはスッキリするので好きです。ドロップショットは最近うまく決められるようになってきました。次の準々決勝以降は、自分の攻めるテニスを貫き、足をしっかり動かして決めきりたいです。全集中します!!」

安藤大貴(12歳以下男子第1シード)
「全国大会での第1シードは初めてで、1回戦はかなり緊張して、1セット目はなかなかポイントを取れませんでした。2セット目に入ってからは開き直って緊張がなくなると、自分のプレーをすることができた。2回戦も調子がよく、フォアの高いところからの強打がうまく決まったと思います。(自分は)負けず嫌いで、大事な場面で勝負強いところが持ち味。気持ちでは絶対に負けたくないです。昨年はこの大会で1回戦負けして悔しい思いをしたので、今年はリベンジしたい。ラリーで厳しいコースをつき、相手を追い込んでポイントを奪う攻めのテニスで勝ちたいです」

川口孝大(12歳以下男子第2シード)
「1・2回戦は自分なりにいいテニスができたと思います。前は押されている時など落ち着かなくなることが多かったけれど、そういう時は冷静にやろうと言い聞かせてきたので、それが今日はできました。(自分は)攻撃的なフォアで組み立てるのが得意。スピンをかけて軌道の高さを変えたり、スピードを変えたり、場面ごとにどんなボールを打つのか意識しています。準々決勝以降も攻めるテニスで、全力を尽くして優勝したいです」

大会3日目の5月14日(土)は、12歳以下・14歳以下それぞれの準々決勝と準決勝が行われる予定だ。

※カッコ内[ ]の数字はシード
〈12歳以下/女子1回戦〉
佐脇 京[1](東京都テニス協会) 6-3 6-0 藤山羽優(やすいそ庭球部)
衛藤望七(四ノ宮TC) 6-2 6-0 行方ゆな(ウイング)
塩見 渚(ノア・テニスアカデミー神戸垂水) 6-1 6-2 山中星來(愛媛トレセン)
若菜 蘭[6](三重GTC) 6-2 6-0 森下日葵(三重GTC)
西脇美結[4](TCコ・ス・パ三国ヶ丘) 5-7 6-0 10-6 鈴木美波(Wish TC)
岩佐心優(コートピア大泉テニスクラブ) 6-1 6-1 渋谷月姫(リベロSC)
篠原 絢(プレジールTA愛媛) 7-5 6-3 藤原有梨沙(UFO)
吉田真維花(JITC) 3-6 6-1 11-9 古谷はんな[7](JITC)
松永 凛(RKKルーデンステニスクラブ) 7-5 6-2 田村玲奈[5](オールサムズテニスクラブ)
奥山し渚(近江TC) 6-1 6-1 佐々木美早(T&S新発田ITS)
山崎*優里愛(NTA) 6-2 6-3 五藤里保(ラスタットTC)
杉山仁菜[3](ファーイーストJrTA) 6-1 6-1 都丸 凛(荏原SSC)
田之上心咲[8](吉田記念テニス研修センター) 6-1 6-1 永倉聖理奈(every TC)
勝瑞理子(Team REC) 6-3 6-3 川中一花(T.K.C Jrアカデミー)
小野果南(ロイヤルSCテニスクラブ) 6-2 4-6 10-2 武藤茉里(福岡パシフィックTA)
色川渚月[2](CSJ)  7-5 6-3 佐藤莉子(ウィルTA瀬戸)

〈12歳以下/女子2回戦〉
佐脇 京[1](東京都テニス協会) 6-0 6-3 衛藤望七(四ノ宮TC)
若菜 蘭[6](三重GTC) 6-4 6-4 塩見 渚(ノア・テニスアカデミー神戸垂水)
西脇美結[4](TCコ・ス・パ三国ヶ丘) 6-1 6-0 岩佐心優(コートピア大泉テニスクラブ)
吉田真維花(JITC) 6-4 6-0 篠原 絢(プレジールTA愛媛)
松永 凛(RKKルーデンステニスクラブ) 3-6 6-4 10-6 奥山し渚(近江TC)
杉山仁菜[3](ファーイーストJrTA) 6-0 6-0山崎*優里愛(NTA)
田之上心咲[8](吉田記念テニス研修センター) 6-1 6-2 勝瑞理子(Team REC)
色川渚月[2](CSJ) 4-6 6-4 11-9 小野果南(ロイヤルSCテニスクラブ)

*=「崎」の異字体(たつざき)

〈12歳以下/男子1回戦〉
安藤大貴[1](ルーセントジュニアアカデミー) 7-5 6-2 松尾拓時(TEAM YONEZAWA横浜)
石井 源(チェリーTC岐阜) 7-5 6-4 角谷宙希(GETT)
寺内龍大(TEAM YONEZAWA横浜) 4-6 6-1 11-9 大平晴仁(アサヒTC)
遠藤栞吾[8](荏原SSC) 6-4 6-3 平野悠大(パブリックテニスイングランド)
石井千博[3](美浜テニスガーデン) 6-2 6-1 石崎葵已(Team REC)
福井悠生(ウイニングショット) 6-3 6-1 高木大輔(GASC TT)
関口 慧(MAT Tennis Academy) 6-4 6-2 濵田 隼(ライジングサンHJC)
橋本大輔[5](善福寺公園TC) 7-5 6-2 近野司樹(龍tennis)
松岡朔杜[6](チェリーTC) 6-0 6-0 川村准椰(はちおうじ庭球塾)
堀場琉之介(TCコ・ス・パ八尾南) 6-4 6-3 中村雅史(ルーセントテニスクラブ熊本)
寺澤想人(テニスラウンジ) 6-1 7-5 高**森太吏郎(たけなみテニスアカデミー)
大垣心太郎[4](INOUE TA) 7-5 6-2 吉田律空(宝塚テニスカレッジ)
山口芽輝[7](チームエリート) 6-1 5-7 10-7 竹内 聡(TEAM KIT)
松村 侑(あおやま庭球塾) 6-0 6-1 小澤奏斗(スウィング89)
阿部煌大(丸亀TC) 7-6(1) 6-1 岩城 遼(ハッピー)
川口孝大[2](はちおうじ庭球塾) 6-1 6-2 三浦 陽(スウィング89)

**=「高」の異字体(はしごだか)

〈12歳以下/男子2回戦〉
安藤大貴[1](ルーセントジュニアアカデミー) 6-0 6-2 石井 源(チェリーTC岐阜)
遠藤栞吾[8](荏原SSC) 7-5 6-1 寺内龍大(TEAM YONEZAWA横浜)
石井千博[3](美浜テニスガーデン) 6-0 6-1 福井悠生(ウイニングショット)
橋本大輔[5](善福寺公園TC) 6-0 6-4 関口 慧(MAT Tennis Academy)
松岡朔杜[6](チェリーTC) 6-0 6-1 堀場琉之介(TCコ・ス・パ八尾南)
寺澤想人(テニスラウンジ) 6-2 6-3 大垣心太郎[4](INOUE TA)
松村 侑(あおやま庭球塾) 6-2 2-6 10-8 山口芽輝[7](チームエリート)
川口孝大[2](はちおうじ庭球塾) 6-2 6-3 阿部煌大(丸亀TC)