国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯第2日 女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯第2日が6日、茨城GC西C(6680ヤード、パー72)で行われた。15位から出た29歳の青木瀬令奈(フリー)が、5バーデ…

国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯第2日

 女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯第2日が6日、茨城GC西C(6680ヤード、パー72)で行われた。15位から出た29歳の青木瀬令奈(フリー)が、5バーディー、1ボギーの68で通算5アンダー。首位に1打差の2位に浮上した。厳しいコース設定ゆえに、キャディーを務めた大西翔太コーチと「センターおばさんで」と声を掛け合い、セーフティーなプレーに徹していたことを明かした。首位は、通算6アンダーの山下美夢有(加賀電子)で、3位には通算3アンダーで稲見萌寧(Rakuten)ら4人がつけている。

 青木は大西コーチと声を掛け合っていた。「センターおばさんで」「セーフティーこそ最大の攻め」の言葉通り、フェアウェーもグリーンも中央を狙い続けた。欲を出さず、「安全第一」を徹底した。一方で短い距離で第3打を放てるパー5だけはピンを攻め、全4ホールでバーディーを奪った。

「コーチはこのゴルフ場でよくラウンドレッスンをしていて、コースを知り尽くしていいます。『このグリーンは他よりも硬いよ』と細かいことも教えてくれました。本当に助けられています」

 大西コーチとの出会いによって、青木は大きく進化した。茨城GC東Cで開催された2015年のワールドレディスサロンパス杯を迎える1か月前から、指導を受けるようになってスイング改造。ドライバー飛距離を一気に30ヤード伸ばすことに成功し、同大会で4位に入っている。

人生を変えてくれた今大会「メジャーの中でも一番勝ちたい」

 その自信を胸に好成績を続けて、同年は賞金ランク27位。初の賞金シードを手にした。そして、17年のヨネックスレディス、21年の宮里藍サントリーレディスオープンで優勝。20年からツアー選手をまとめるプレーヤーズ委員長を務めている。それゆえに、この大会で勝ちたい思いは強い。

「本当に人生を変えてくれた試合です。メジャー4試合の中でも、一番勝ちたいと思っています」

 青木は今大会前に発表された2022年JLPGAブライトナー(6人)の1人にも選ばれ、広報担当の役割も務めることになった。さらには初日のラウンド後は観客向けグッズ販売を手伝った。それでも、この日は全選手の中でベストスコアの68をマークした。

「正直、今週は裏方の業務が多くて、練習時間があまりありませんが、このタイミングで(結果で)いいニュースをプラスできたことが良かったです」

 初日は首位とは「7」あった差も「1」になった。大西コーチとの合言葉にしている「センターおばさん」については、「若手ではないので、若手らしくないゴルフ、粘り強くやるというプラスの意味で言っています(笑)」と説明。このマインドで悲願達成を狙う。(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)