5月1日、東京六大学春季リーグ第4週2日目が行われ、第2試合では2本塁打が飛び出した慶大が3対2で法大にサヨナラ勝ちした。先頭打者本塁打、サヨナラ本塁打ともに人生初という慶大・萩尾 試合開始から時折強く降る雨とともに進んだ一戦。 慶大は初回…

5月1日、東京六大学春季リーグ第4週2日目が行われ、第2試合では2本塁打が飛び出した慶大が3対2で法大にサヨナラ勝ちした。

先頭打者本塁打、サヨナラ本塁打ともに人生初という慶大・萩尾

 試合開始から時折強く降る雨とともに進んだ一戦。
 慶大は初回、萩尾匡也(4年・文徳)の初球先頭打者ホームランで先制する。
その後同点とされ迎えた6回、慶大は四球とヒットなどで1死一、三塁とすると善波力(3年・慶應)がスクイズを決めて再びリードを奪う。
だが粘る法大に再度、同点とされ試合は9回へ。
1アウトを取られたが、この日先頭打者弾の萩尾が初球を振り抜くと、打球はレフトスタンドに飛び込むサヨナラホームランで試合を決めた。
先発した外丸東眞(1年・前橋育英)が4回1失点でマウンドを降りた後は、今季初登板となった生井惇己(4年・慶應)が2回を2死球4奪三振の無安打投球。
8回から登板した橋本達弥(4年・長田)は2回を無安打に抑えて大学初勝利を手にした。

3カード目にして初めてベンチ入りした慶大・生井。「何とか流れを変えるためと思ったのが実を結んだと思います」と今季初登板を振り返った

 一方、終始追う展開となった法大は4回、エラーのランナーを一塁に置き、今泉颯太(3年・中京大中京)がライトへタイムリー二塁打を放って同点。
再び勝ち越された7回には、この回から登板の渡部淳一(4年・慶應)から2死三塁とチャンスを作ると、宮﨑秀太(4年・天理)がライトへタイムリーを放ち、再び同点に追いつく。さらにこの打球で宮﨑がホームを狙うが惜しくもアウト。逆転はならなかった。

法大・宮﨑は一時同点となる適時三塁打を放つ

そのままランニングホームランを狙った宮﨑だったが、惜しくもアウトとなった

■法政大vs慶應義塾大2回戦
法大 000 100 100=2
慶大 100 001 001x=3
【法】尾崎、塙、●武冨-村上
【慶】外丸、生井、渡部淳、○橋本達-善波
本塁打:慶大・萩尾(1回ソロ)、(9回ソロ)

◎慶大・堀井哲也監督
「引き分けも覚悟した試合だったのですが、攻守ともに粘りに粘って最後は萩尾が決めてくれました」

◎慶大・萩尾匡也(4年・文徳)
「(サヨナラ本塁打について)ピッチャーが粘ってくれていて、僕自身も(4回に)満塁のチャンスを崩したりしていたので、ホッとした気持ちが強かったです」

◎法大・加藤重雄監督
「選手はみんな頑張ってくれたのですが、先行できなかったところが後手後手になったというか、最後こういう結果になったと思います」

◎法大・宮﨑秀太(4年・天理)
「(7回の同点適時三塁打について)1点差で負けていたので後ろにつなぐ意識と、甘い球を絶対に仕留めないといけないという思いでした。でも結果的には何も考えずに打ったと思います」