4月23日、東京六大学春季リーグ第3週1日目が行われ、第2試合では投打の噛み合った明大が5対2で早大に勝利した。試合後、ハイタッチを交わす明大・蒔田と蓑尾バッテリー 明大は初回、宗山塁(2年・広陵)の犠牲フライで先制。1-1の4回には西川黎…

4月23日、東京六大学春季リーグ第3週1日目が行われ、第2試合では投打の噛み合った明大が5対2で早大に勝利した。

試合後、ハイタッチを交わす明大・蒔田と蓑尾バッテリー

 明大は初回、宗山塁(2年・広陵)の犠牲フライで先制。1-1の4回には西川黎(3年・履正社)の犠牲フライで勝ち越しに成功。
再び同点とされて迎えた5回、死球と二塁打で無死二、三塁と勝ち越しのチャンスを作ると山田陸人(4年・桐光学園)のタイムリーで三度リードを奪い、さらに内野ゴロの間に1点を追加し、4-2とする。
8回にも宗山のタイムリーで加点し、早大を突き放した。

明大・宗山は3安打でリーグトップの打率.692だが「内容は納得がいっていない。試合の中で修正していけるようにならないと」と自己評価は厳しい

 先発した蒔田稔は4回までに2失点したものの、「尻上がりに良くなった」と調子を上げて9回を5安打8奪三振1四球の熱投で完投勝ち。

明大・蒔田は最後まで力強く122球を投げきった

 早大は先行を許しながらも2本の犠飛で追いついていたが、守備のミスもあり中盤以降にも失点が重なった。打線も6回以降、蒔田の前にランナーを出せず敗戦を喫した。

 早大・小宮山悟監督は試合後、「エラーが情けのないエラー。(投手陣は)総じて簡単に先頭を出すので、真剣に考えなさいと言わないと」と語り、攻撃陣に対しても「工夫が足りない」と厳しかった。

■明治大vs早稲田大1回戦
明大 100 120 010=5
早大 010 100 000=2
【明】○蒔田-簑尾
【早】●齋藤正、中森、原、伊藤樹-印出

◎明大・田中武宏監督
「蒔田は序盤、早稲田さんが食らいついて球数も多くなると思っていたので、6回ぐらいから他のピッチャーも準備していたのですが、準備しだした途端ギアを上げたのか…『代わりません』の一点張りでした」

◎明大・蒔田稔
「序盤はなかなかボールが指にかかっていなかったのですが、いつも投手コーチと取り組んでいる、(頭が)突っ込まないで上から下に投げるという意識がだんだんできていました。それで自分としても納得のいくボールが行き始めたので代わりたくなかったです。序盤は苦しい場面が多かったのでキツさを感じることもあったんですけど、最後は楽しくピッチングができました」