富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 国内女子ゴルフツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン初日が8日、埼玉・石坂GCで行われた。44歳の大山志保(大和ハウス工業)は6バーディー、2ボギーの68で回り、好発進した。年齢を考え、オ…

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン

 国内女子ゴルフツアーの富士フイルム・スタジオアリス女子オープン初日が8日、埼玉・石坂GCで行われた。44歳の大山志保(大和ハウス工業)は6バーディー、2ボギーの68で回り、好発進した。年齢を考え、オフの間は練習量を減らしたことで、「思い出せないくらい久しぶりに体調がいい」と明かした。

 最終18番パー4。大山はピン左5メートルのバーディーパットを外し、顔をしかめた。それまでに6バーディーを奪っていたが、貪欲にピンを狙い、つかんだチャンスをものにしようとした。

「鹿児島(今季第3戦Tポイント×ENEOS)でアイアンをすごく久しぶりに替えて、ようやく合ってきました。距離感が戻ってきた感じです。もう少し調整が必要ですが」

 厳しいツアーで存在感を見せる44歳。オフの間はあえて練習量を減らしたという。

「今年はケガをしたくないので、打ち込みを控えました。1月末から始めた打ち込みは1日100球以内にしました。ラウンド数も減らして、ハーフラウンドを10回ぐらいでした。今までは練習が好きで、年齢も忘れて、『これだ』というものをつかむまで止められないタイプでした。このオフはそこをグッと我慢して、減らしました。やっぱり、ケガをしたくないので」

 その分、体幹トレーニングを増やすなどし、「ここ何年かで一番元気です」とも言った。昨年9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯では、稲見萌寧と優勝争いを演じた。期間中は「稲見さんを尊敬しています」と言ったが、今季5戦3勝の西郷真央についても「『すごいな~』と他人事のように思っています」と称賛。「いろんな選手が出てきていますし、レベルがものすごく上がっている感じがします。私が20代前半の頃は、あんなにいいプレーはできなかったです」と実感を込めた。

 もっとも、若手選手だけでなく、20代後半以上の選手にとっても、大山は憧れの存在。「(40代の)私が頑張ることが、いろんな選手の希望になる」と自覚する元賞金女王は、18年のヨネックスレディス以来約4年ぶりのツアー19勝目をどん欲に目指していく。(THE ANSWER編集部)