米カブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手が日米通算1500安打を達成した。11日のオリックス戦(ヤフオクD)。3回の第2打席に、この日2本目の安打を放ち到達。快勝で記録に花を添えた試合後は「1500本もヒットを打てると思っ…

米カブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手が日米通算1500安打を達成した。11日のオリックス戦(ヤフオクD)。3回の第2打席に、この日2本目の安打を放ち到達。快勝で記録に花を添えた試合後は「1500本もヒットを打てると思ってなかったので、スペシャルな日になりました」と笑顔を弾けさせた。

■日米通算1500安打達成、「スペシャルな日になりました」

 米カブスから6年ぶりにソフトバンクに復帰した川崎宗則内野手が日米通算1500安打を達成した。11日のオリックス戦(ヤフオクD)。3回の第2打席に、この日2本目の安打を放ち到達。快勝で記録に花を添えた試合後は「1500本もヒットを打てると思ってなかったので、スペシャルな日になりました」と笑顔を弾けさせた。

 初回の第1打席。オリックス先発のディクソンから、復帰後初の長打となる三塁線を破る二塁打を放って出塁。3回先頭で迎えた第2打席では、右腕の2ボールからの3球目を中前へとはじき返した。

「(記録のことは)知らなかったです。ヒットの数とか覚えていないので、ビックリしました」。ファンの祝福に、一度はヘルメットを掲げる“メジャースタイル”で応じたが、「あ、ジャパニーズスタイルだ」とお辞儀に変えた。

■ソフトバンク復帰後初の猛打賞、「打てないのは相手の投手がいいだけ」

 5回1死で回ってきた第3打席でも左前安打を放ち、復帰後初となる猛打賞。報道陣からの「バットが振れてきた?」との問いには「振れているのは、いつも振れている。調子が悪かったことは、今まで1度もないです。打てないのは相手の投手がいいだけ」と独特の言葉で返した。

 この日は柳田、中村晃といった不調の後輩たちにも安打が出た。「いつも“ムネ神”に(打たせてくれと)祈っています。今日はムネ神が叶えてくれた」とムネリン節全開で語り、「嬉しいですね。可愛い後輩が打つのは嬉しい」と素直に喜んだ。

 次なる節目は日米通算2000本安打となるが、「僕は1999本でも引退できるよ。こだわりはない。2000本は凄いこと。そういう選手になれる自信は全くありません」とキッパリ。

「明日ケガをして終わるかもしれない。1日をスッキリさせるプレーをしたい。それが俺のやり方だから」。野球を楽しみ、1試合1試合に全力を注ぐ。川崎流の戦い方で、これからもチームの勝利に貢献していく。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani