日本ハムの西川遥輝外野手が11日、松本剛内野手とともに札幌琴似小学校を訪問。キャッチボールや質問コーナーなどで交流した。■小学校を訪問して交流「僕は松本選手と違って勉強が得意」も… 日本ハムの西川遥輝外野手が11日、松本剛内野手とともに札幌…

日本ハムの西川遥輝外野手が11日、松本剛内野手とともに札幌琴似小学校を訪問。キャッチボールや質問コーナーなどで交流した。

■小学校を訪問して交流「僕は松本選手と違って勉強が得意」も…

 日本ハムの西川遥輝外野手が11日、松本剛内野手とともに札幌琴似小学校を訪問。キャッチボールや質問コーナーなどで交流した。

 得意満面で西川が衝撃の事実を明かした。「僕は松本選手と違って勉強が得意で、いつも満点を取ってお母さんに褒められていました」。驚く子供たちに、優しく勉強のススメを説いた。

 盗塁のコツを聞かれた時にも「僕は足が無茶苦茶速いわけではなくて、日頃からピッチャーをずっと観察して癖や動きを見ています。バッティングも守備も走塁も、そしてテスト勉強も準備が大事」とさりげなく勉強に目を向けさせた。

 自身の経験を踏まえた心からの言葉だった。「もっと勉強しておけば良かったって、大人になってから後悔しているので。小学校の時は勉強していたけれど、中学校に入ってからは全く…」。交流会の後で西川は苦笑いしながらそう打ち明けた。

■滲ませる外野のリーダーの自覚「絶対に(自分は)抜けてはいけない」

 プロ7年目、中心選手として周りのことがよく見えている。開幕前から故障者が続出、日替わりで組む外野陣にあって、ただ一人全試合全イニング出場中。「コミュニケーションは取れているので守りにくさはない。ただ、絶対に(自分は)抜けてはいけないんだろうなと思う」と外野のリーダーとしての覚悟を見せた。

 10連敗を経験して感じたことは「“いないと困る人”がいないと、ズルズル行ってしまう。活躍してもしなくても、いることが大事」ということだった。だからこそ、チームにとって欠かせぬ存在になった西川は「(戦列を)離れてはいけないので、できる程度のけがで抑えている」とコンディションにも細心の注意を払う。

 チームはまだ借金9を背負っているものの、どん底は抜けた。「役者がそろってきているので、こういう戦いができる。まだ足りないピースはいる人で埋めて、これ以上離されないように」と力を込めた。

「今は5位ですが、優勝を諦めていません!」。この日、小学生に約束した大逆転ドラマを現実のものにする。

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa