今年誕生50周年を迎える『シビック』。昨年一度、記念すべき初代を取り上げたので、今回は初のモデルチェンジで進化を果たした2代目にスポットを当ててみたい。7年ぶりのフルモデルチェンジ初代の登場からちょうど7年目の1979年7月に2代目は登場。…

今年誕生50周年を迎える『シビック』。昨年一度、記念すべき初代を取り上げたので、今回は初のモデルチェンジで進化を果たした2代目にスポットを当ててみたい。

7年ぶりのフルモデルチェンジ
初代の登場からちょうど7年目の1979年7月に2代目は登場。一見すると初代のイメージを色濃く受け継いだ台形マッスルボディを採用。ただしボディサイズ、ホイールベースなどの拡大で、室内空間を広げた。初代『プレリュード』に採用の集中ターゲットメーター、ロータリー式オートラジオなどを採用。1.3リットルと新CVCC採用の1.5リットルの2機種。

すべてが初代を超えたという意味から後の2代目の通称として定着した“スーパーシビック”のフレーズは、最初のカタログの1ページ目に。155SR13サイズ(他は145SR13)タイヤを履く1.5リットルのスポーティグレードが「CX」。

初のステーションワゴン「カントリー」登場
シリーズの新しいバリエーションとして「カントリー」が加わったのはフルモデルチェンジ翌年の1980年1月。ホンダ初のステーションワゴンでもあった。5ドアハッチバックと共通の2320mmのホイールベースで、4段階に角度調節が可能なリヤシートや、そのつどエンジンを切ることなく、運転席に座ったまま、シート右下のボタンを軽く押すだけでテールゲートのロックが解除できる(カタログより)電磁式テールゲートオープナーなどを装備。

1.5リットル車の5速MTとホンダマチック(★レンジ付きAT)を用意。おなじみのサイド木目パネルはオプション設定だった。

1980年9月、4ドアセダン登場
1980年9月になると、4ドアセダンが登場。5ドアハッチバック/カントリーと共通のホイールベースでノッチバックの3ボックスに仕立てられたモデルで、296リットルのトランク容量を確保していた。4ドアセダン登場前に、ATはOD付きホンダマチックに、搭載エンジンはCVCC-IIとなっていた。

マイナーチェンジで角形ヘッドランプに
1981年になると、シリーズ全車のマイナーチェンジが実施された。外観ではヘッドランプがそれまでの丸型から角型となり、バンパーは大型樹脂バンパーに。一方でインテリアではインパネ全体のデザインが改められたほか、集中ターゲットメーターの視認性向上、新形状のステアリングホイールの採用なども。

そのほかスポーティグレードの「CX-S」には低フリクションダンパー採用のハードサスペンション仕様となったほか、「カントリーS」に車速感応型パワーステアリングを採用するなどした。