テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は16日、全ての四大大会でファイナルセットがゲームカウント6-6になった場合、10ポイント制のタイブレークによって勝敗を決することを発表した。>>モンフィスvsアルカラス 1…

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は16日、全ての四大大会でファイナルセットがゲームカウント6-6になった場合、10ポイント制のタイブレークによって勝敗を決することを発表した。
>>モンフィスvsアルカラス 1ポイント速報<
>>BNPパリバOP男女 組合せ・結果<<
男子プロテニス協会のATP、女子テニス協会のWTA、国際テニス連盟のITF、審判団による協議とグランドスラム委員会によるこの決定は、グランドスラムの各大会におけるルールをより一貫性のあるものとし、(大会・試合を)選手やファンにとってより良い体験にしたいとの強い希望に基づいている。
この試みは、5月に開催される全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)から開始し、予選を含む男女のシングルス、ダブルス、車いすテニスとジュニアのシングルスで導入される。また混合ダブルス、車いすテニスとジュニアのダブルスではファイナルセットに代わり、10ポイント制のタイブレークによって勝敗が決する。
グランドスラムの男子の5セットマッチについては、試合の長時間化による選手への負担の大きさがこれまで幾度となく議論を呼んでいた。ファイナルセットでゲームカウント6-6となった際の試合方式は、従来は2ゲーム差がつくまで行われていたが、2010年のウィンブルドン1回戦で行われたJ・イズナー(アメリカ)N・マウー(フランス)の一戦は3日間に及び、11時間5分の末に6-4, 3-6, 6-7 (7-9), 7-6 (7-3), 70-68でイズナーに軍配が上がった。
今回の方式は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では既に導入されている一方、全仏オープンでは昨年まで従来の方式が継続されており、ウィンブルドンと全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)もそれぞれ異なる方式のため、今回の決定により4大会の試合形式が統一される。
グランドスラム委員会は今回の取り組みを、ATP、WTA、ITFとともに年間を通して検討および見直しを図っていく、としている。