広島の新井貴浩と西川龍馬が4日の中日戦でチームの逆転勝利(8-7)に貢献して揃ってお立ち台に立った。■逆転勝利に緒方監督も関心、同点弾の西川は「見てみたい選手」 広島の新井貴浩と西川龍馬が4日の中日戦でチームの逆転勝利(8-7)に貢献して揃…

広島の新井貴浩と西川龍馬が4日の中日戦でチームの逆転勝利(8-7)に貢献して揃ってお立ち台に立った。

■逆転勝利に緒方監督も関心、同点弾の西川は「見てみたい選手」

 広島の新井貴浩と西川龍馬が4日の中日戦でチームの逆転勝利(8-7)に貢献して揃ってお立ち台に立った。スタメン起用の西川は2安打2打点の活躍で、8回には起死回生の同点弾も放った。ベンチスタートなった新井は、同点の場面に代打で登場して決勝点となるタイムリー二塁打。チームの勝利を決めた。

 西川は「完璧に近い当たりだった」と同点弾を振り返った。4月30日のプロ初本塁打の後、2本目の本塁打。「オフに体重を増やした成果」と飛距離アップの要因を話し、技術的には「石井コーチからスタンスが広くなすぎないように注意された。それで内角の球が捌きやすくなった」という成果が出た一発だった。

 新井は「スタメン、代打と立場は変わっても、しっかり準備をして言われた所でベストを尽くすだけ」と毎度のコメントで、右方向への決勝打には「センターから逆方向に打球が飛ぶ時は、しっかり自分のスイングができている」と手応えを感じているようだった。

 緒方監督は「スタメンを外れた中で、今日は新井がすごい当たりを打ってくれた」とベテランの活躍に感心し、西川に対しては「打席に立たせたい、見てみたい選手だよね」と期待を感じさせた。

 決勝打を放った新井について、西川が「ここぞの場面で決めてくれる。やっぱりすごい」と感服すれば、新井は「若手の頑張りは、見ていて嬉しい」と目を細めた。ゴールデンウイーク中の地元での唯一の3連戦。連日超満員のスタンドを味方に、チームは3連勝と再び上昇気流に乗りつつある。ベテランと若手がそれぞれの役割を果たしている広島の快進撃は、まだまだ続きそうだ。

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo