ロシアによるウクライナ侵攻の影響がF1にも及んできており、ロシアGPがF1側から「開催不可能」とされるなどの動きが出ている。F1はロシアによるウクライナ軍事侵攻という事態に際して声明を発表し、「現在の状況ではロシアGPの開催は不可能」との意…

ロシアによるウクライナ侵攻の影響がF1にも及んできており、ロシアGPがF1側から「開催不可能」とされるなどの動きが出ている。

F1はロシアによるウクライナ軍事侵攻という事態に際して声明を発表し、「現在の状況ではロシアGPの開催は不可能」との意を明らかにした。F1は今季2022年、昨季の22戦を上まわって史上単独最多となる23戦のカレンダーを編成、発表済みで、ソチでのロシアGPは9月23~25日開催の第17戦としてそこに含まれている。

ロシアGPが開催されなくなった場合の代替等の措置については、今回の声明では言及されていない。

ロシアによるウクライナ侵攻が現実化した折、F1は今季第1回のプレシーズンテスト(2月23~25日)をスペイン・バルセロナにて開催中だった。声明によると、F1、FIA(国際自動車連盟)、そして参戦チームは木曜(24日)の夕方に話し合いをしたという。

また、F1参戦チームのひとつ「Haas」(ハース)はロシアのウラルカリ社をメインスポンサーとして活動しているが、今回の状況を受け、バルセロナテスト3日目の金曜(25日)には同社のロゴを外し、ロシアをイメージさせる赤、青、白のカラーリングも白基調のそれに改めるなどの対応を行なった。ハースにはロシア出身ドライバーのニキータ・マゼピンが所属しており、近年はロシアとの結びつきが強まっていた陣営だけに今後の影響も懸念される。

なお、バルセロナテストは3日間の日程を終了、テスト期間中の全体最速タイムはメルセデスのルイス・ハミルトンが最終日にマークした1分19秒138だった。F1の次なる公式走行スケジュールは3月10~12日の第2回プレシーズンテスト(バーレーン)ということになる。