中日―ヤクルト  中日に勝利し、タッチを交わす雄平(右から2人目)らヤクルトナイン=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】 両軍合わせて27安打15得点の乱打戦は、東京ヤクルトが延長戦の末に8対7で中日を下した。 先発は今季初勝利をかけて中9…

中日―ヤクルト  中日に勝利し、タッチを交わす雄平(右から2人目)らヤクルトナイン=ナゴヤドーム【写真提供:共同通信社】

 両軍合わせて27安打15得点の乱打戦は、東京ヤクルトが延長戦の末に8対7で中日を下した。
 先発は今季初勝利をかけて中9日のマウンドに上がった吉見と、セ・リーグトップの防御率0.78を誇るブキャナン。先制したのは前日と同じく中日。2回裏、堂上がフェンス直撃の2塁打で1死2、3塁とすると、ゲレーロが2試合連続の先制点を挙げる2点タイムリーで先取点を奪った。一方の東京ヤクルトは4回表にバレンティンと中村のタイムリーで同点に追いついくも、中日は直後の4回裏にビシエドの2号ソロで勝ち越しに成功。さらに5回裏には2死満塁から大島の2点タイムリーが飛び出し、7回裏にも平田のタイムリー2塁打でリードを3点差に広げた。

 これで試合の大勢はほぼ決まったかに思われたが、ここから東京ヤクルトが起死回生の反撃を見せる。8回表、2死2、3塁の場面で3打席無安打だった大引が「チャンスだったので初球からいきました」とライトのポール際に運ぶ1号3ランで同点に。そして延長に突入して迎えた11回表、西浦の安打と2つの四球などで2死満塁の好機をつくると、雄平がしぶとくレフトへ弾き返すタイムリーで2点を勝ち越し。11回裏は秋吉がイニングまたぎでマウンドに上がり、1点を失いながらも中日の反撃を退けて3勝目を掴んだ。

 決勝タイムリーを放った雄平は「みんなが作ってくれたチャンスだったので気持ちを入れて打席に入りました。必死だったので勝ててよかったです」と笑み。一方、今季初の3連勝を逃した中日はリリーフ陣が大誤算。4番手として8回にマウンドに上がった祖父江が同点3ランを浴びると、11回にはベテラン岩瀬が先頭打者に与えた四球から2失点と粘りきれなかった。