ベラルーシ・ミンスクで開催されたフェドカップ・ワールドグループ準決勝「ベラルーシ対スイス」(4月22、23日/室内ハードコート)で、ベラルーシはより高くランクされていたスイスを3勝2敗で破り、史上初の決勝進出を決めた。 ビクトリヤ・ゴル…

 ベラルーシ・ミンスクで開催されたフェドカップ・ワールドグループ準決勝「ベラルーシ対スイス」(4月22、23日/室内ハードコート)で、ベラルーシはより高くランクされていたスイスを3勝2敗で破り、史上初の決勝進出を決めた。

 ビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)を6-3 2-6 6-4で下した瞬間、世界ランク125位のアリナ・サバレンカ(ベラルーシ)はベラルーシに挽回不可能な3勝1敗のリードを与えた。

 フェド杯はシングルス4試合とダブルス1試合の計5試合のうち、先に3勝を挙げたチームの勝利となる。

 この勝利でベラルーシは11月に行われる決勝に進み、もうひとつの準決勝でチェコを破ったアメリカと対戦することになった。その頃までには、ベラルーシは元世界ナンバーワンのビクトリア・アザレンカの力を借りることができるようになっているはずだ。

 2度全豪オープンを制したアザレンカは初子の誕生で産休と育児休暇をとったあと、7月にツアーに復帰することが予見されている。アザレンカの留守中、ベラルーシのチームリーダーの役は96位のアリャクサンドラ・サスノビッチに託されていた。

 サスノビッチは土曜日にゴルビッチを6-3 5-7 7-5で、そして日曜日の最初のシングルスでティメア・バシンスキー(スイス)を6-2 7-6(2)で倒すことにより、その大役を見事に果たしてみせた。ベラルーシのシングルス3勝のすべてが少なくとも40位はランキングの高い相手に対してなされたものだった。

 スイスは土曜日にバシンスキーがサバレンカを6-4 7-5で下して1勝を挙げ、勝負が決まったあとのダブルスではマルティナ・ヒンギス/ベリンダ・ベンチッチのスイス・ペアがオルガ・ゴボルツォバ/ベラ・ラプコ(ベラルーシ)を6-0 6-1で倒して、さらに1勝を加えた。

 スイスは2度目のフェド杯決勝進出を目指していた。ベテランのヒンギスは1998年にスイス初の決勝をプレーしており、そのときはシングルス2試合に勝ったものの、勝負のかかったダブルスで敗れてスペインに2勝3敗で敗れていた。

 アザレンカはこの週末の試合をベラルーシ・チームとともに見守り、勝利の祝いに参加したが、“不慮の事故”でサバレンカからのキックを顔に食らうことになった。18歳の勝者がチームメートたちによって胴上げされたとき、上がった足が偶然に彼女の顔に当たってしまったのだ。アザレンカは驚いた様子を見せたが声援でそれに応えた。  これについて彼女はツイッターに「大丈夫よ」とコメントし、「決勝で会いましょう!」とメッセージを送った。(C)AP(テニスマガジン)