スペイン・バルセロナで始まる「バルセロナ・オープン」(ATP500/4月24~30日/賞金総額232万4905ユーロ/クレーコート)。 2014年、2015年と2度優勝し、決勝でラファエル・ナダル(スペイン)と対決した昨年にも準優勝して…

 スペイン・バルセロナで始まる「バルセロナ・オープン」(ATP500/4月24~30日/賞金総額232万4905ユーロ/クレーコート)。

 2014年、2015年と2度優勝し、決勝でラファエル・ナダル(スペイン)と対決した昨年にも準優勝していた錦織圭(日清食品)が22日、右手首の故障のため第2シードとして臨むはずだった今大会を棄権することを決めた。大会主催者が発表した。

 プレスリリースによれば、数週間前のマイアミ(ATP1000)で手首を痛めた錦織は、すでに現地入りして練習を始め、火曜日に予定されていた今大会の初戦で準備万端となるために全力を尽くしていたが、同日朝の練習の際にふたたび手首を痛めて出場を断念することになった。

 大会はまた、錦織がクレーでの彼のキャリアを発進させた今大会に出場できないことに非常にがっかりしている、とも報じた。

 「バルセロナ・オープンを欠場しなければならなくなり本当に残念だ。言うまでもなく、これは僕のお気に入りの大会であり、ここには過去数年の非常にいい思い出がある」と錦織。「不幸なことに僕の手首は今週プレーするに十分なだけ回復しなかった。僕はチームとともに、できるだけ早くツアーに戻れるよう努力するつもりだ」とコメントした。

 大会側はまた、錦織は棄権を決めたあと、治療やコンディショニングのため同日中にフロリダに戻る予定であることも明かした。

 なお、大会はすでに予選が始まっており、日本の杉田祐一(三菱電機)とダニエル太郎(エイブル)がともにストレート勝利を挙げて1回戦をクリアした。

 予選第2シードである杉田はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したニコラ・クーン(スペイン)を7-6(5) 6-2で倒し、次の2回戦でスティーブン・ディエズ(カナダ)と対戦する。また、第5シードのダニエルはやはりワイルドカードのジャウム・ムナール(スペイン)を6-2 6-1で下し、次の2回戦でダニエル・ブランズ(ドイツ)と対戦する。

(テニスマガジン/ライター◎木村かや子)