マーリンズのチェン・ウェイン投手が18日(日本時間19日)、敵地マリナーズ戦で7回無安打無得点と快投。今季2勝目を挙げた。ノーヒットノーランに抑えながら、球数100球で降板となったが、メジャーでは無安打で降板した先発投手はここ5日間で3人目…

マーリンズのチェン・ウェイン投手が18日(日本時間19日)、敵地マリナーズ戦で7回無安打無得点と快投。今季2勝目を挙げた。ノーヒットノーランに抑えながら、球数100球で降板となったが、メジャーでは無安打で降板した先発投手はここ5日間で3人目だったと、米ヤフースポーツが伝えている。

■7回ノーヒットノーランも100球で降板、「時期」が大きく関係?

 マーリンズのチェン・ウェイン投手が18日(日本時間19日)、敵地マリナーズ戦で7回無安打無得点と快投。今季2勝目を挙げた。ノーヒットノーランに抑えながら、球数100球で降板となったが、メジャーでは無安打で降板した先発投手はここ5日間で3人目だったと、米ヤフースポーツが伝えている。

 チェンは3回までパーフェクト投球。4回は四球で初の走者を出すも、後続を断つと、5、6回は再び3者凡退に抑えた。7回は2四死球で1死一、二塁とピンチを背負うも、ここも後続の打者を抑えてノーヒットを継続。しかし、この回だけで24球を要したことや、昨季左肘を痛めて長期離脱した経緯があったことから、ドン・マッティングリー監督はチェンをこの回限りで降板させるという決断を下した。

 ヤフースポーツでは、この快投劇を受けて「チェン・ウェインはこの5日間で3人目のノーヒッター中に降板させられた投手だ」とのタイトルで特集を組んだ。「土曜日のショーン・マネア(アスレチックス)、日曜日のダン・ストレイリー(マーリンズ)、そしてチェンがここに名を連ねることとなった」。マネアは15日(同16日)のアストロズ戦で5回2失点ながら無安打に抑えていたが、98球で降板。ストレイリーも16日(同17日)のメッツ戦で5回1/3を無安打無失点だったが、5三振5四球で93球と球数を要し、マウンドを降りていた。

 先発投手が中4日でマウンドに上がるメジャーでは、100球が降板のメドとなっている。ただ、ノーヒットを継続している場合は、続投させるケースもある。しかし、記事に登場する3投手が降板となった大きな理由の1つに「時期」の問題があるという。

■「シーズン序盤でのノーヒットノーラン達成は今後ますます難しいものに」

「各球団はシーズン当初のこの時期に、投手を酷使しないよう注意を払っている。これが意味するのは、4月や5月のノーヒットノーランは希少になりつつあるということだ。逆に継投によるノーヒットノーランは一般的になりつつある」

 チームが先発投手に求めるのは、1年間ローテーションを守ること。そのため、開幕当初に無理をさせることは避ける傾向にある。偉業達成の代償として負傷し、離脱するようなことがあれば、大打撃というわけだ。記事では「マーリンズのマッティングリー監督は、ストレイリーを5回1/3で降板させることを躊躇わず、チェンに対しても8回のマウンドに上げる前に交代させた」と指摘。さらに、メジャーでは昨年もノーヒットで降板した投手は多く、マッティングリー監督の采配は驚くべきものではないと言及している。

「野球界では簡単になった事柄もある。しかし、ノーヒットノーランは別物だ。シーズン序盤でのノーヒットノーラン達成は今後ますます難しいものになるかもしれない」

 ヤフースポーツはこう結論づけている。マーリンズは8回のジーグラーは無安打を継続したが、9回1死で3番手ベアクロウがヒットを浴び、継投でのノーヒットノーランも逃した。しかし、完封リレーを達成。5-0で最大の目標である勝利をしっかりと収めた。