「人生を楽しむための宿題」ネパールの首都カトマンズに着きました!早速、装備のチェックをしています。日本出発前に、父に電話で「行って来ます」と伝えました。いつも出発前の1分だけの短い会話ですが、遠征前の大切な儀式です。73歳になる父は、いつも…
「人生を楽しむための宿題」
ネパールの首都カトマンズに着きました!
早速、装備のチェックをしています。
日本出発前に、父に電話で「行って来ます」と伝えました。いつも出発前の1分だけの短い会話ですが、遠征前の大切な儀式です。
73歳になる父は、いつも「俺はお前に負けてない」と言ってきます。
先日父に会った時に言われた言葉があります。
「人生はね、宿題がある方が楽しいの」
父は子供の頃から重度の障害があり、北海道から東京に出てきてもかなりの差別にあっていたそうです。
そんな父は地元・北海道今金町で眼鏡屋をしていますが、「温泉のない街で温泉が出たら、街のじいちゃんばあちゃんは喜ぶよ」と言って河川敷で雪が溶ける場所を発見。
スコップで掘り始め、ドラマ缶で温泉に入ろう会を立ち上げて、街のみんなで寄付をし合い温泉を掘った強者です(町営あったかランド)。
今度は街に宿が無いと、小さなホテルを作りはじめました。
しかし、建設途中で業者が倒産。もう終わったと思いましたが、父は諦めず二重の借り入れをして小さなホテルを作りました。
そうして、なんとかホテルの借金返済への糸口が見えてきたころに。。
「高校生がバンドやるところが無い」と言って相談に来た高校生の話を受けて、今度は潰れた公民館を引き取り、ライブをやるためのステージを作りました。
使用料は1時間500円ですが、正直頻繁に使う人はおらず、結局父が一人でカラオケをやっています。。
(ちなみにNHKのドキュメンタリーで歌っているところが放送されました。。)
父に貯金はあまりなく、この資金のほとんどを借金でやっているのを知りました。
そして聞いたのです。
「この借金どうするの?」
父は言いました。
「人生はね、宿題がある方が楽しいの。宿題があるから頑張れるんだよ」
「宿題が無くなったら寂しいよ」
笑顔で答える父に「成功させることは大切だけど、本人が楽しんでやっていることが『一番の成功』じゃないか」と思いました。
そして、最後に僕は聞きました。
「その宿題まさかに僕に?」
父は笑ってそこだけ無言になりました。。
父に負けないよう、あらゆる宿題(困難)を楽しんでやっていこうと思います。
※明日もカトマンズで準備です。