大王製紙エリエールレディス 女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスは21日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で最終ラウンド(R)が行われた。高木優奈(グランフィールズCC)は1バーディー、2ボギーの72で回り…

大王製紙エリエールレディス

 女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスは21日、愛媛・エリエールGC松山(6545ヤード、パー71)で最終ラウンド(R)が行われた。高木優奈(グランフィールズCC)は1バーディー、2ボギーの72で回り、通算3オーバーの52位。来季シード権獲得はならなかった。

 19年にステップ・アップ・ツアー優勝の権利で得たツアー予選会(QT)で43位に入り、今季はTP単年登録という形で戦ってきた高木。しかし、規定の改正で来季はTP単年登録が撤廃。試合出場やQT出場権を維持するには「JLPGA正会員」にならなければならない。高木は最終プロテストを不合格になったため、正会員入りには賞金ランクかメルセデスランクで50位以内に入って来季シード権を獲得するか、ツアー優勝するしかない状況だった。

 高木は「ゴルフもトレーニングも1年半、長い2020-21年シーズンを通してトータルで自分的には一生懸命やったし、結果としてはやっぱりもう少し良い結果出さなければならなかったとは思いますが、自分としては1打1打、毎日毎日、集中して来れた1年半だったなと思います」と語った。4月のヤマハレディース4位など上位に食い込む大会もあった。「良い時は上位で戦える力はあるんだなと思います、良い時は……」と受け止めた。

 今月は悩みに悩んで、高額賞金だったTOTOジャパンクラシックを欠場し、プロテストを受験。しかし、まさかの不合格に。「結果、シードが獲れず、テストも受からず、本当に二兎を追う者は一兎をも得ず、結果としてはすごく残念な結果ですし、本当に残念な結果ではありますけど、自分の選択には特に後悔していないです」と語った。

「モンダミンとシーズンのテストの時も、モンダミンを選んで良かったと思いますし、TOTOとプロテストの時にプロテストを選択したこともそっちで良かったと思っているし、間違いではあったかもしれませんが、後悔は一つもしていないです。良い選択だったと思ってます」とも話し、選択に悔いはないことを強調した。

 来年に向けて思いを問われると「まず、プロにもなっていない私をサポートしてくれたグランフィールズをはじめ、沢山のスポンサーのサポートしてくれた皆さんにも感謝してますし、本当に沢山のプロが他にもいる中でテストに合格していない私をサポートしてくれたことにまず第一に感謝なので、本当に結果が伴なっていない事が何よりも申し訳ないですけど、そこには感謝しています」と頭を下げた。

「本当に1年半、プロの先輩たちにも可愛がってもらって、声かけてもらって、プロテスト終わってからも、『まだまだ、若いから頑張れると』って声をすごく掛けてもらったので……。試合に出れない1年は初めのテストを受けてからの1年が長く感じたように、もしかしたらツアーを経験してしまったからこそ、もっと長い1年に感じるとは思います」

 さらに「ここで得た、40何試合分のデータも含めて、ここまできちんとデータが取れている人もいないだろうし、このデータを基にしっかり1年間練習をして、ここで見て来た自分に足りないものだったりもっともっと必要なものは自分の中では分かっているというか、決まっていると思うので、1年すごい長い時間、人より練習が出来ると思ったら、もっともっと……」と必死に前を向き、こう言って締めくくった。

「来年プロテスト獲って、また再来年すぐに勝てるくらい、稲見萌寧、他の選手を超えるくらい1年で成長した姿を来年と言えないですが、再来年見せれれば良いなと思います」(THE ANSWER編集部)