レンジャーズのダルビッシュ有投手は8日(日本時間9日)の本拠地アスレチックス戦で6回1失点(自責1)と好投したが、今季初黒星を喫した。打線がアスレチックス先発グレイブマンの前に7回までノーヒットノーランに抑えられるなど、援護に恵まれず。それ…

レンジャーズのダルビッシュ有投手は8日(日本時間9日)の本拠地アスレチックス戦で6回1失点(自責1)と好投したが、今季初黒星を喫した。打線がアスレチックス先発グレイブマンの前に7回までノーヒットノーランに抑えられるなど、援護に恵まれず。それでも、今季初のクオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)を達成し、次回につながる登板となった。地元メディアはエースの投球を「典型的な不運の極み」と伝えている。

■6回1失点も初黒星、5回には牽制でピンチ脱出「MLB102度の先発でこれが初」

 レンジャーズのダルビッシュ有投手は8日(日本時間9日)の本拠地アスレチックス戦で6回1失点(自責1)と好投したが、今季初黒星を喫した。打線がアスレチックス先発グレイブマンの前に7回までノーヒットノーランに抑えられるなど、援護に恵まれず。それでも、今季初のクオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)を達成し、次回につながる登板となった。地元メディアはエースの投球を「典型的な不運の極み」と伝えている。

 試合は序盤からダルビッシュとグレイブマンの投げ合いに。無安打投球を続ける相手に対して、ダルビッシュは5回まで毎回走者を出しながらも得点を許さない。5回には1死からデービスに右越え二塁打を浴びながら、牽制で刺してピンチを切り抜ける場面もあった。

 しかし、6回は先頭から四球、二塁打で無死二、三塁とされると、デービスを一ゴロを仕留めるも、続くボートの二ゴロの間に三塁走者が帰って1失点。それでも、最後はラウリーを遊ゴロに仕留めて最少失点で切り抜け、6回4安打3四球5奪三振1失点、97球(61ストライク)でマウンドを降りた。

■1失点または無失点の投球でチーム敗戦は球団史上3位タイの多さ

 救援陣も追加点を奪われ、最後は1-6で完敗。しかし、先発としての役割を果たしたダルビッシュの好投について、地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」は「ユウ・ダルビッシュはオークランド戦で典型的な不運の極みだった」と振り返っている。1失点または無失点の投球でチームが敗戦するのはこれで8度目というデータを紹介。レンジャーズでこれを上回るのは、ノーラン・ライアンとコルビー・ルイスの2人(ともに9度)だけだという。

 また、5回にデービスを牽制で刺したプレーは、ダルビッシュにとってメジャー初だったという事実も紹介。「足を上げたものの本塁へと方向を向けない動きは洒落たものだった」としつつ、「もっと驚きなのは、彼の102度の先発でこれが初の牽制成功だった」と言及している。

 白星こそつかなかったものの、7回途中4安打4失点5四球2暴投と乱調だった開幕戦から、しっかりと修正してきた。次回登板こそ、チームを勝利に導く投球を見せたいところだ。